騒がしい世界で生きる今
ライブに行きたい。ライブハウスに行きたい。ライブをしたい。同じ方向を向いているはずなのに、同じやり方で進めないことがもどかしくてたまらない。
ircleに映る世界が、ライブハウスの人が見ている未来が、音楽好きが描いている景色が、私が願う瞬間が、全て同じには思えないけど、きっとまたあの場所で大きな音鳴らして、拳を上げて、声を出して、涙を流して、お酒を持って、笑いたいと思っているだけの、単純な事だと思う。それが今は難しいのだけど。
エヴァーグリーン、不朽の名作。
音楽は色褪せない。あの日の匂いも空気も言葉も涙も笑顔も、思い出すことができる。ircleの新しいアルバム、こころの℃(こころのおんど)リード曲、エヴァーグリーン。この先、この曲を聴いて思い出すことは、自分を見つめ直し続けた自粛期間や、ひさしぶりに行ったタワーレコードで見たircleからのメッセージ、それを目にして思ったことは"ライブハウスへ行きたい"その一言だけだったこと。きっとそんなことを思うだろう。
私を待っているのはイカれたフューチャーかもしれない、雨が降ったら絶望もする。幾度となく十字路に立ち続けて、誰かになれないと立ち尽くすこともある。
それでも私は誰かに救われる。
隣にいる温度ある言葉に、空気に、感情に救われる。
見たくないことを見てしまうし、耳を塞ぎたくなるような言葉も聞こえる。私にとってそんな意味で騒がしい世界を、私は彼らの歌と愛していきたい。
ircle
2001年、大分県別府市にて中学の同級生4人で結成。熱量あるライブでオーディエンスを魅了する。
ircle大好き芸人なるものがあるほど、バンドマンからの支持率高めの印象。エヴァーグリーン収録、5年ぶりのフルアルバム「こころの℃」が6月17日にリリース。ツアーは延期されたが7月10日には無観客配信ライブが決定している。現在各種サブスクではおよそ80曲を配信。
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