ユダヤ教(Chapter2-Section3)
イスラエルの徴兵制は、職業軍人。軍歴が、除隊後の進路を決めます。軍歴が高いと民間企業の就職時に有利に働くそうです。
1995年、ラビン首相がビル・クリントン大統領を介して、和平合意の調印後にアラファト議長と握手をしたシーンは今でも鮮明に憶えています。
ところが同年、テルアビブの平和集会で和平反対派のユダヤ人青年に暗殺されてしまいます。
迫害をうけた長い歴史があるのに、和平を望まない人もいるのかと不思議に感じました。イスラエルに多くの友人がいたので、あの事件は私にとっても深い悲しみの1つです。
先日のハマスの攻撃でイスラエルは戦争状態。
中東情勢が悪化すると、その時々の国際情勢に左右され、原油が高騰したり下落したりします。今回は高騰のようです。こういった局面は、株・債券・為替がどう動くのかの判断が難しくなります。
1991年:湾岸戦争
1994年:第一次イスラエル・ハマス戦争
1995年:イスラエル・パレスチナ和平協定
2000年:第二次インティファーダ
2001年:アメリカ同時多発テロ事件
2003年:イラク戦争
2006年:レバノン内戦
2008年:ガザ戦争
2011年:アラブの春
2012年:シリア内戦
2014年:イスラエル・ガザ戦争
2014年:イラク・シリア内戦
2015年:イエメン内戦
2017年:トランプ米大統領がエルサレムをイスラエルの首都と宣言
2018年:イスラエルとUAEが国交正常化
2020年:イスラエルとバーレーン、スーダンが国交正常化
内戦や戦争が起こると、有事のドル買いか?有事の円買いか?なんて議論も起こります。
近年ハイテク大国となったイスラエルの国力が、勢力バランスに影響したと指摘するアナリストもいます。
今回は、石油・海運関連株が上昇。こういう傾向は、覚えておくと経験則として役立ちます。
1997年、ヘッジファンドがタイを狙って、通貨の大幅下落を引き起こした「アジア通貨危機」と呼ばれる経済危機が起こりました。
あれを機にヘッジファンドを「ハゲタカ」と呼びますが、一方でこの経済危機は、韓国の独裁政権に終止符を打ち、民主化に導きました。
さて、ユダヤ人との共同生活は、異文化に深く触れた初めての体験でした。
クリスチャンでもないのに幼少期から聖書・新約聖書を読んでいたのも幸いして、彼らに受け入れられました。
たいそう気にいられ「ユダヤ人になれ」と勧められもしました。
「信仰」と「通過儀礼」を行うと形式上ユダヤ人になれます。ボクのような外国人は、ユダヤ人女性との婚姻で正式な「ユダヤ人」として認められるそうです。ユダヤ人女性から産まれたかが「ユダヤ人」を決定させるようで、種は何人でも良い心象を受けました。
ユダヤ教からスピンオフしたのが「キリスト教」。ユダヤ教とキリスト教を合体したのが「イスラム教」です。いずれも聖地をエルサレムとしています。
イエス・キリストをメシア(救世主)ではないとして、彼らはいまだにメシア降臨を待ち続けています。
「信仰」と「通過儀礼」は、キリスト教も同じですが「通過儀礼」が異なります。キリスト教は、浸水または灌水や滴礼といった「洗礼」で、ユダヤ教は「割礼」です。
聖書を読んでいたので教義的な抵抗もなく、問題は「通過儀礼」でした。
ボクは、見せて証明する訳にもいかず、身体的に「自分は割礼する必要はないんだ」と説明すると「その場合も少し切るだけだよ」と。
切る行為からは逃れられない。彼らは産まれて数日内に割礼するので記憶に残りませんが、こっちは一生記憶に残ります。軟弱者と思う方もいるでしょうが、ボクは断りました。問題ないのに、あそこは切れません。
ユダヤ教は閉鎖的な宗教で、戒律を重んじ過ぎる点で、時折周囲との軋轢を生みます。
エルサレム旧市街にある「嘆きの壁」は、かつて「エルサレム神殿」がありました。紀元70年、ローマ軍に破壊され、聖なる都の滅亡と神殿の荒廃をこの壁に額を押し当てて嘆くのです。「嘆きの壁」はユダヤ教徒の魂の故郷とも言える場所です。
「受けた恩は石に刻め、かけた恩は水に流せ」という言葉がありますが、岐阜県にある「杉原千畝記念館」に、いまだに多くのユダヤ人が訪れるそうです。
人間関係構築の原理原則を頑なに守る姿は、どこか日本人にも似てて不思議と共感を与えます。
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