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読書記録

■ゆきうさぎのお品書き・熱々おでんと雪見酒/小湊悠貴

小料理屋「ゆきうさぎ」でアルバイトをしている大学生の碧。秋のある日、店に訪れた女性客と店主の大樹が親しげにしていた。女性は大樹の弟、瑞樹の奥さんだという。わざわざ店を訪ねてきたことには理由がありそうだが、話したくないようで? “おいしい"シリーズ第3弾! 思い出のおでん、恋を応援する練り切り、心をときほぐすおやき……などをご用意しています。

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表紙から惹かれる美味しい料理の数々。
ほっこり癒やされるシリーズ作品の3弾です。
小料理屋「ゆきうさぎ」を舞台に静かにゆっくりとした読書時間を過ごせます。
読んでいるとこのお店に行ってみたいな〜と思っちゃいます。
お客さんとお店の人とのやりとりも温かさがあって…こんなお店が近くにあったらぜひ通いたいです。

■予知夢/東野圭吾

深夜、16歳の少女の部屋に男が侵入し、気がついた母親が猟銃を発砲した。とりおさえられた男は、17年前に少女と結ばれる夢を見たと主張。その証拠は、男が小学四年生の時に書いた作文。果たして偶然か、妄想か…。常識ではありえない事件を、天才物理学者・湯川が解明する、人気連作ミステリー第二弾。

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ガリレオシリーズの第2弾です。
このシリーズは、連作短編でとても読みやすいのがいいですね。
今回はちょっとオカルトじみたお話?って思いましたが…なにせ相手が湯川さん、見事に真相解明してくれます。
現実的にあり得ないと思うようなことも、科学を持ってその証拠を証明されると妙に納得してしまいますね。
テンポもよく、スキマ時間にちょこちょこ読み進められるのもおすすめポイントだと思います。

■骨音ー池袋ウエストゲートパーク3ー/石田衣良

世界で一番速い音と続発するホームレス襲撃事件の関係は?池袋ゲリラレイヴで大放出された最凶ドラッグ「スネークバイト」の謎とマコトの恋のゆくえは…。現代のストリートの青春を生きいきと描き、日本のミステリーシーンに新しい世界を切り拓いた、ご存知IWGP第3弾!ますます快調のTV化話題作。

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マンガ本のように読みやすいのに話はしっかり作られていて、読み終わったあとにじわじわと内容が蘇ってきます。
毎回「次はどんなテーマのストーリーだろう」とワクワクしながらページをめくりました。
ホームレス襲撃とかドラックの脅威など、内容はすごい重たいのに読んでいて重い空気感ではなく疾走感というか爽快感がやってくる、不思議な読み心地になる本です。

■何もかも憂鬱な夜に/中村文則

施設で育った刑務官の「僕」は、夫婦を刺殺した二十歳の未決囚・山井を担当している。一週間後に迫る控訴期限が切れれば死刑が確定するが、山井はまだ語らない何かを隠している―。どこか自分に似た山井と接する中で、「僕」が抱える、自殺した友人の記憶、大切な恩師とのやりとり、自分の中の混沌が描き出される。芥川賞作家が重大犯罪と死刑制度、生と死、そして希望と真摯に向き合った長編小説。

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タイトル通りの重たい空気感漂う小説でした。
今まで私が読んできた作家さんとは全く違った書き方をする方だなと。
なんというか、私達が普段見ているのとは違った世界観を持って世の中を見ているのかなと感じました。
でも、学生の頃、私も理由もわからず「自分」というものの存在意義について悩んだり、自分は何をしたいのか分からなくなったりといった、思春期独特の感情に振り回されたことがあります。
自分がこの世に生きている意味とか、生まれてきた意味とか答えの出ない「解」に悶々としたり…。
その、なんとも言えない感情に包まれた読み心地を感じる、そんな小説だったような気がします。

読むペースがここ数ヶ月ガクッと落ちましたが、読書が好きな気持は変わりません。
今後もスローペースですが読書記録記事にしていけたらと思います。



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