読書記録
■ゆきうさぎのお品書き・熱々おでんと雪見酒/小湊悠貴
表紙から惹かれる美味しい料理の数々。
ほっこり癒やされるシリーズ作品の3弾です。
小料理屋「ゆきうさぎ」を舞台に静かにゆっくりとした読書時間を過ごせます。
読んでいるとこのお店に行ってみたいな〜と思っちゃいます。
お客さんとお店の人とのやりとりも温かさがあって…こんなお店が近くにあったらぜひ通いたいです。
■予知夢/東野圭吾
ガリレオシリーズの第2弾です。
このシリーズは、連作短編でとても読みやすいのがいいですね。
今回はちょっとオカルトじみたお話?って思いましたが…なにせ相手が湯川さん、見事に真相解明してくれます。
現実的にあり得ないと思うようなことも、科学を持ってその証拠を証明されると妙に納得してしまいますね。
テンポもよく、スキマ時間にちょこちょこ読み進められるのもおすすめポイントだと思います。
■骨音ー池袋ウエストゲートパーク3ー/石田衣良
マンガ本のように読みやすいのに話はしっかり作られていて、読み終わったあとにじわじわと内容が蘇ってきます。
毎回「次はどんなテーマのストーリーだろう」とワクワクしながらページをめくりました。
ホームレス襲撃とかドラックの脅威など、内容はすごい重たいのに読んでいて重い空気感ではなく疾走感というか爽快感がやってくる、不思議な読み心地になる本です。
■何もかも憂鬱な夜に/中村文則
タイトル通りの重たい空気感漂う小説でした。
今まで私が読んできた作家さんとは全く違った書き方をする方だなと。
なんというか、私達が普段見ているのとは違った世界観を持って世の中を見ているのかなと感じました。
でも、学生の頃、私も理由もわからず「自分」というものの存在意義について悩んだり、自分は何をしたいのか分からなくなったりといった、思春期独特の感情に振り回されたことがあります。
自分がこの世に生きている意味とか、生まれてきた意味とか答えの出ない「解」に悶々としたり…。
その、なんとも言えない感情に包まれた読み心地を感じる、そんな小説だったような気がします。
読むペースがここ数ヶ月ガクッと落ちましたが、読書が好きな気持は変わりません。
今後もスローペースですが読書記録記事にしていけたらと思います。