毎日のように新刊が発売されていますが、数ある本の中でも何読めばいいか分からない、という方に私が今まで読んできた中からこれは絶対読んでみて、というおすすめ小説を5作紹介します。
本選びの参考までに。
■十角館の殺人/綾辻行人
クローズドサークルとどんでん返しの代表的作品と言っても良い名作。
ミステリー初心者の方にも楽しめる、むしろそんな人にこそ読んでほしいと言える一冊。
■52ヘルツのクジラたち/町田そのこ
辛くて、苦しくて、切なくて、だけど温かい…希望の光が見える1冊。
海の底の静かな流れの中にいるような心が穏やかになる作品。
これほどまでに文章から人の感情が強く伝わるお話には中々出会えないかと…。
■ハサミ男/殊能将之(しゅのうまさゆき)
ネタバレ見る前に読んでほしい名作。
すべて読み終えたとき、その意味がきっと分かるはず。
言葉の魔法にかかってみては…?
■虚夢/薬丸岳
精神障害者が起こした事件、犯人は法で裁くことができなかった。
子供を殺された両親の苦悩と、母親の一見「異常」とも言える行動の意味とは…。
読後、必ずと言っていいほど事件について考えさせられる内容を書かれる作家さんですが、読む価値ありの名作です。
■Blue/葉真中顕
児童虐待、子どもの貧困など…現代にも起こっている社会問題を取り上げ、そこに巻き込まれていく登場人物たちの心の闇をリアルに描いている。
【両親に愛され、普通に育てられる】ことの尊さに気づける作品。