『プリズン・サークル』を読んで感じたこと(上)
※この記事には、本のネタバレを含む内容が書き連ねてあります
書籍情報:『プリズン・サークル』
私と、『プリズン・サークル』(上)
出会いは偶然
私と『プリズン・サークル』の出会いは、ふと、SNSのタイムラインに上がってきた、ミニシアターの広告(映画『プリズン・サークル』)がきっかけだ。
私は、それまで、坂上香監督の名を知らなかった。ミニシアターという未知の空間、そこで映し出される舞台「刑務所」という非日常感が気になって、ふらりと電車に揺られ、劇場で当日券を買い、映画を観た。
映画『プリズン・サークル』を観て
映画は、現時点で2回足を運んで劇場で観ている。1回目は独りで。2回目は福祉関係の友人知人を誘い、3人で。
どちらの回も、内容に圧倒された。どちらかというと、2回目は事前にパンフレットであらすじを叩き込んだぶん、登場人物の心情を細かく想像しながら観られた。監督の坂上香氏、そして、制作スタッフの皆さまの圧倒的熱量を感じ、生まれて初めて、映画監督にファンレターを書いたほどである。
書籍版『プリズン・サークル』
そんな感動的な日々を少し忘れかかった頃、新聞広告で書籍版『プリズン・サークル』の発売を知った。映画では描ききれなかった詳細も載っていると聞き、その日のうちに書店に走った。
これは、その書籍版『プリズン・サークル』を読んでの、一個人の覚え書きである。
プロローグ「新しい刑務所」
名称:「島根あさひ社会復帰促進センター」
PFI刑務所と呼ばれる、官民混合運営型の刑務所の一つ
映画で描かれる更生プログラム「TC」以外にも、複数の特色ある更生プログラムが用意されている
※日本の従来型刑務所の情報は、法務省公式サイトをご参照ください。
1 ある傍観者の物語
2 感情を見つめる
拓也
プロローグの「嘘つきの少年」の筆者
詐欺罪・詐欺未遂
刑期:2年4ヶ月
真人
強盗致傷罪・窃盗罪・建造物侵入罪
刑期:8年
翔
傷害致死
刑期:8年
健太郎
強盗罪
刑期:5年
3 隠さずに生きたい
4 暴力を学び落とす
5 聴かれる体験と証人ーサンクチュアリをつくる
6 いじめという囚われ
第6章までを読んで(富岡個人の感想)
Coming soon … !
後日、加筆修正いたします。