悪いひとたち

「セックスをする」「だからセックス依存」、ではないことはオトナならご存知でしょう。

パチンコをする、だからギャンブル依存症、だとは限らないんですよ。

ドラッグをやってる。だから依存症という「病気」だとは限らない。

ぼくはウラをとった訳じゃないからなんともいえないけど、ピエール瀧もエリカ様も依存症だとは思わないんですよ。
カンですけどね。

ぼくの職場ではテレビが点きっぱなしだから、見るともなく見てしまって大変忌々しいのですが、「国会議員の歳費を削減すべきか否か」なんて議論を「論客」の方々が論じてるって、いくらギャラが貰えるからといって、それで論を売ってイイの？ と心配になる。

議員の歳費が問題になったり「私たちの血税をそんなことに使って欲しくない」なんて街頭のヒトの意見がテレビに流れるようになったのはバブル崩壊が本当に刺さりだした21世紀の出来事だと思います。

なんで、そうなったのかと言えば、貧乏になったから。

議員の歳費を下げることは早急な問題（検討してもイイけどな）なのでひょうか？
みんなが貧乏になったことが、問題じゃね？

問うべきは「みんなの収入をどうやってあげるか？」じゃね？

みんなで、それぞれで幸せになろうよ。

待機児童問題も保育園が足りないとかは目先の問題で、きょうび共稼ぎじゃないとコドモをパーフェクトに育てられないんじゃないか？ っていう問題なんじゃないか、と思うのです。

池袋で上級国民がヒトを轢いたとき「何故逮捕しないんだ？」と騒いだひとたちが、いた。
逃亡や証拠隠滅の怖れが本当にないのなら、逮捕する必要は、ない。

逆にいうと、誰でも彼でも逮捕し過ぎ！ なのである。

上級国民が逮捕されないのが妥当かどうか、ともかく。

よのなかには、ぶっちゃけると「アタシが我慢して暮らしてるンだから、みんな我慢しなきゃおかしい！」みたいな、バカな話が多すぎる。

ぼくはパチンコはしない。でも、ちょっとパチンコしたいなら、それもいいじゃないと思う。
依存症なら大変迷惑なのも身をもって知ってるけど、なら「全部禁止！」ってもっとも文明から程遠い「人間失格！」というべき対応じゃないか。

ひとがひとを取り締まるアホウな出来事が多すぎる。みんなキリストか？

「キリストが最高の人格だとしても、万人がキリストのように振る舞うことを強制されたら暴動を起こす」のが人間だ。そういう旨のことを坂口安吾はゆっていた。
ぼくも賛成。

報道は「滅びますよ？」と報道する。何故なら、みんな「滅んじゃうかもー？」ってニュースがすきだから。カネになるから。

そういうヒトは希望通り根こそぎ滅んで欲しい。
そのほうが、ぼくは暮らしやすい。

どうせ、ここまで読むひとなんかいないから、書く。
2年前のこと。
ぼくは札幌に来て、ちょうど仕事帰りに寄れるデモがあったから、参加した。

仕事終わりだったから、疲れたナーと思って缶ビール飲みながらデモに出かけた。
聴衆として缶ビールを飲んで見つめ、飲み終わってから参加した。

それを「悪手だな」と言われた。

ビールを飲むのがデモに参加するのに最善の作法だとは思わないけど、ビールを飲み終わってからデモに参加したのが「悪手だな」なんて言われたのは、札幌がはじめて、だ。

松本くんのデモではむしろリアカーに乗っけたバーカウンターが参加者にサケを供していた。

悪手だな、と言われた理由は「お前らシャブ中だろう？ 薬中だろう？」と反対派から悪く言われたことがあるから、だそうだ。リスク管理？ わー、トレンディー！
なんだ、読者アンケートみたいなもんか。ばからしい。

札幌という町のチンケな世界を垣間見た。

そんなことはどうでもイイんだ。
もう終わったことだから。

にんげんの文明に大切なのは切開と実験と解放。
現状維持では、ない。現在が理想の社会だったことは人類史上一度もない。ならば、実験を繰り返す必要がある。

ぼくはストーンしながら読む宮沢賢治がだいすきだ。そういう話だ。バカとはつきあえねえ。

ヒトを抑圧するのは、もうやめだ！
禁止することを禁止する。