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今週のキングダムPART54第694話「情報戦」

 遂に今回は扈輒との決戦の終結、その事後処理が、後々の出来事に大きな歪になりそうな予感を思わせる展開とアニメは神展開の一部始終をお送り致します。思えば、夏アニメも終わり、秋アニメの時期が近づく、今日この頃。キングダムの四期や如何に?今回も、こんな解説じゃ、分からん方は下記のリンクで読んで見て下さいませ。

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 扈輒死す

 前回の続き通り、桓騎様の奇策により、扈輒本陣は崩壊。当の総大将・扈輒は自害を選択。それを止めようと桓騎軍の面々は、止めようとするのですが、やはり、総大将だけあって、部下数名が倒すことに成功します

 総大将故の恥辱を避ける為、扈輒は自害を遂げます。しかし、死ぬ間際まで、道連れにしようとする辺り、やはり、化け物だったに尽きる最期だったと思います。

 その後、朱摩一家により、何とか、抹殺することに成功しましたが、朱摩一家の面々を失うという凄惨な闘いの締めに相応しい形での幕切れでした。

 始皇13年、趙軍総大将・扈輒討ち死に。

 朱摩一家の面々は、雷土の死に疑念を抱きながらも、今は扈輒の首を利用し、盤上をひっくり返すことに専念する。雷土は後と次の行動に動き始めた桓騎軍の一同は馬を走らせました。

 どうも、雷土の死以降、様子のおかしい桓騎様。何か、この人なりに感じる所があるんでしょうね。戦は終っても、不穏な流れが拭えない今回。はてさて、桓騎の次の一手や如何に?

大量の捕虜

 その後、桓騎の戦略を知っていた摩論は朱摩から届いた早馬から、扈輒の死を流布する情報戦を展開し、各地に宣伝する為、全土に情報拡散部隊を編成し、飛び散らせます。最初は逃げる算段を考えていた摩論が如何にも、人間らしいと言いましょうか。成功するパターンも、考えていたという限り、やはり、天才軍師なのかな?

 その作戦により、各戦場にて、扈輒訃報の報せが届き始め、多くの扈輒軍の兵達の士気は下がっていきます。中には王翦軍10万がやってくるだの、楊端和軍が現れると宣伝をする扈輒軍に扮した桓騎軍の者に唆され、投降を余儀なくする扈輒軍の面々。これが情報戦の恐ろしさと言いましょうか。更には王翦軍に扮した情報拡散部隊の登場により、混乱は更に拡大し、投降を余儀なくする扈輒軍の捕虜は増えていくことになっていきます

 そんな事態を知ってか、知らずか、勝ち戦に乗る為に、桓騎軍の脱走兵達はちゃっかり、舞い戻ってきます。そのお陰もあって、桓騎軍の兵達は勢いを取り戻していきます。それが余計に扈輒群投降の流れをより加速させます。

 一報、前線に残っていた龍白は扈輒討ち死にの一報を聴き、本陣へ。一方、竜白公こと龍布はそんな流れに抗う姿勢を見せますが、勢いを取り戻した黒桜によって、攻撃を封じます。

 そんなこともあってか、将軍の号令も無いまま、不信感を感じ始めた扈輒軍の残党たちはすぐさま、投降を加速させます。

 誰もが、歓喜に咽び喜ぶ中、一人、天才軍師・摩論は考えていました。それは想像以上の投降していく捕虜の兵が増えて行ったのでした。

まとめ

 まず、扈輒の最期は何とも、戦国の世の武将に相応しい最期と言いましょうか。自らで死に場所を選び、最後の最期まで、悪あがきをしてまで、敵を倒さんとする姿勢は見事に尽きます。先代龍白公も同じような匂いを感じたので、正に戦という終わりの無い世界を生き抜いた漢のエピローグと言いましょうか。

 桓騎様も心配ですが、それ以上に桓騎様の考えた情報戦は今の世の中に通ずると申しましょうか。今の世の中も、こんな時代になるもっともっと、以前の話なんですから、余計に疑心暗鬼にもなるし、情報も無い時代。頼れる情報源がまさかのデマなんて。本当に何が正しくて、何が間違っているか。我々にはこれだけの情報が提示されていてもなお、それが嘘か誠かを精査出来る程、しっかりしてるとは思いませんがね。

 だからこそ、飛び込んだ将の死、桓騎様の恐ろしさを知ってる者なら、今後、どんな目に遭うか、想像に難くないでしょう。それからの伝染するデマに惑わされ、余計に混乱は不安に変化。その不安が投降という形で変わっていくわけですが、情報戦の恐ろしさというか、これまでの死者のことに、敵兵の多さに被害を考えれば、この展開が一番ベストと言いましょうか

 今回の回は正に桓騎軍の真骨頂を目の当たりにした回でも、ありました。それを象徴するように脱走する兵達が戻ってくると言うのが、面白い。敗け戦には逃げる、勝ち戦には乘る。上手い具合に調子が良い奴ら。だからこそ、この闘いに勝利したという即面もあるんだけど、それにしても・・・。

 そして、今後の展開はまぁ、前回書いたことが起きるんでしょうけど。そのきっかけになりそうなのは、きっと、雷土の死、そんな死のきっかけを掴んだ龍布でしょうね。彼らの行動が、この大量の捕虜の運命を左右しそうな気がしてなりません。それ以上に、桓騎様の様子が気になるので、其処にも注目したいです。

 キングダム第3シリーズ第23話「破格の加勢」感想戦

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https://kingdom-anime.com/story/detail.php?id=1000981

 やはり、死地の蕞に現れた天使ならぬ、怪物こと楊端和率いる山の民の登場により、それまで敗戦ムーブだった秦の情勢は一転し、完全に逆転する程に。気付いたのが、遅かった李牧も流石に山の民の襲来には気付くことも無く。このことを知っていたのは、嬴政と昌文君、そして、信の三人だけ

 その上、山の民のいる集落に行った間者の話では、もぬけの殻で、遠征中だったという不遇に襲われることに。そこに残っていたのは、山の民の長老の爺のみ。山の民も、大戦に挑んでおり、蕞に来ると言うことは、この大戦を捨てるということになる。一応、伝えることはするが、期待はするなの言葉もあったので、こんな曖昧な情報と李牧に悟られたら、それこそ、一巻の終わり。そんな情報封鎖と成蟜の反乱時に共同戦線を踏んでいた山の民のことを内密にしていたことが功を奏し、結果として、奇跡を呼び起こした。しかも、期限は八日間だった所を七日間でやって来たというのだから、彼らの嬴政の信頼関係の証と言っても、過言ではありません。昌文君、逃げなくて良かったね。

 この場面の一番の盛り上がりポイントはやっぱり、山の民のドSの女王様こと、楊端和様の血祭りだぁぁぁぁから始まる大乱戦でしょうね。それまでだって、戦をしていたとは思えない圧倒的なまでの盤上をぶっ壊す程の勢いに、流石の李牧パイセンも虚を突かれてしまったことでしょうね。全てが理に敵ったこの作戦で、此処までやって来た彼にとっても、これ程の屈辱はないでしょう。何とか、傅抵も食いつきますが、圧倒的スピードの山の民に手も足も出ず。ランカイとかも懐かしくて泣ける。バジオウ隊長やタジフの活躍ぶりも、これぞ、山の民の実家のような安心感

 李牧はこれ以上の闘いは被害を出すだけで、敗北は避けられないと察し、すぐさま、撤退を具申しようとした矢先、龐煖が現れ、山の民を滅ぼしに現れます。これは逆転の一手か?というわけではないですが、楊端和を含む山の民はすぐさま、ヤツの下に向かおうとします。しかし、そんな龐煖の前に現れたのは、紛れもない主人公の信でした。因みに端和様と龐煖闘ったら、良い闘いは出来たかもですが、無理ゲーだったかもです。ボロボロだったから、ワンチャンあり得るかもですが。

 その少し前、信は王騎将軍と麃公将軍の仇を討つ為、これまでの全てに決着をつける為、蕞を出て、龐煖を討ちに下へ降りようとします。勿論、皆から、大反対を受けます。当然です、これまで、死神である彼の前に、何人もの仲間が討ち取られ、大切な師匠さえも、失う結果で幾ら、信でも、自殺行為とはたから見ても、そう考える位だから、当然でしょう。しかし、信は進みます。何故なら、天下の大将軍になる男だからと。この圧倒的主人公ムーブがマジでアツい。眩しくて、目が開けられません。

 そんなひと悶着の末、四度巡る信と龐煖。信の愛馬、駿は硬直してしまいますが、信の言葉と麃公将軍の盾を基に前を進み、何とか、龐煖を馬上から引き釣り落とすことに成功します。対価として、駿は大怪我を喰らいます。これは動物保護団体からお叱り待ったなしの展開ですが、それはさておき、何とか、陸で闘いを開始した二人でしたが、龐煖の一撃をまともに喰らってしまった信。これは完全に終わったのでは?と思った矢先、信は彼の攻撃には重みが無いと逆に煽ってきます。これにはそういや、馬陽で闘ったアイツと思い出した龐煖。記憶力あったんか。三度生き残った信を真っ二つにすることを決め、攻撃を開始。そんな啖呵を切った信もボロボロで、限界。これが最後の一撃と決めた二人の攻撃シーンで終わってしまいます。勝手に終わるんじゃない。

 そんな二人の漢と共に語られる最後の決戦、そして、終焉が近づく合従軍の行方を含め、目がギラギラしてしまいます。色んなアクシデントで一年延期してしまいましたが、ようやく、キングダムも終わりが近づいてきました。これは四期あるんじゃ?と思いながらも、此処で終わればいいのにと思う位、次回は胸アツ必死な回ですので。リアタイ推奨です。本当にアレもやるのかい?やらないと締まりが悪いので、やりましょう。

 次回キングダム第3シリーズ第24話「深謝」お楽しみに!!!

最後に

 秋がより一層深まる今日この頃、いよいよ、アニメは終盤。漫画も楽しみな本作を最後まで、目を反らさず、目撃しましょう。

 最近、ガキ使がいじめを助長するからという理由で放送打ち切りに。そういう時に矢面に立たされるのは、バラエティと松本人志さんも仰ってました。

 それはアニメも一緒です。過激な描写で、それがきっかけで殺人者が増えたという云われの無い中傷を受けたこともしばしば。キングダムは過激描写が目立つと言うか、過激描写しかないけど、それは生への敬意と闘うということへの恐ろしさ、過酷さを生々しく、リアルに見せるからこそ、産まれる本物感だからこその圧倒的世界観だと思うんですよね(それは鬼滅にも言えるのですが)。

 まぁ、黒歴史こと一期、二期はそんなグロがめっちゃ、修正されてましたが、この三期は原作程ではありませんが、ちゃんと過激な描写もあります。それは生への感謝、生きてることの素晴らしさがあってからこそ。表現をちゃんとすることで、観ている人の心も、惹きつける。そうして、誰も殺さずに生きられるこの世界で生きる僕たち、今も内戦や戦争をしている国で生きる人々。だからこそ、戦争は繰り返してはいけない。戦争は政治の最終手段。平和の為に闘う人々の本作であるキングダムを見て、大量殺人をする人間がいるなら、それは知らんに尽きる。それは自己矛盾というか、キングダムは社会現象になってないから、いいか。

 何が言いたいかというと過激なことを表現することは悪とは言いません。ガキ使が終わることも、正直、よく分かりません。ただ、危険だ過激だと論評する世論は危険ということ。何事も極端に制限することはどんな善よりも、タチが悪い。そうなった社会がどうなったかは、歴史が証明してます。その背景にあるものをちゃんと観て、ちゃんと考え、ちゃんと知ることでこそ、過激な描写の裏にある真実に近づけると僕は思います。勿論、僕の持論ですが、参考にして貰えたら、幸いでございます。

 ごめんなさい、盛り上がりすぎましたが、こんなキングダムを愛する友はスキとコメント、お待ちしてます。フォローして貰えると凄く助かります。

 キングダム同盟もお待ちしてます。目指せ、100人将。

 それでは、皆様、御武運を!!!

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