記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

漫画感想BAN 第十三回 第一章「第1120話 暴(アトラス)」

はじめに


 前回の内容はこちらとなります。今週号はこちらとなります。
 今週のONEPIECEも濃密でしたね。アトラスゥゥゥ・・・。
 ネタバレありで何卒、宜しくお願いします。
 それでは、どうぞ。

第一章 ONEPIECE 第1120話 「暴(アトラス)」感想戦

第一節 クラウ・D・クローバー

 遂に明かされた新たなるD。それはニコ・ロビンの恩人であるオハラの科学者こと、クローバー博士その人でした。
 正にcloud=雲でした。全然、後付け感が無くて、自然です。
 彼は当時、危険を冒してでも、ベガパンクを勧誘しますが、その誘いを断り、その結果、クローバー博士とその仲間達は全員帰らぬ人となってしまいます。

 今まで、クローバー博士は政府から、簡単に逃亡出来ていたと言われて来ましたが、完全に政府に踊らされていただけで、言わば、仲間を沢山集め、二度と過去の歴史研究をさせない見せしめの為に殺されたと言う見解が大きいようです。

 そもそも、彼は兄をDというだけで殺された過去を持ち、その結果、名前を隠して生きて来ました。
 凄惨な過去ではありますが、海兵の中にDが居たり、ガープさんのように上手く隠している人が居たりとそれぞれなんですけど、これから、どんどんDの一族が増えていくんでしょうか?
 過去の声が聞こえると言ってたのは、どっち方面の話なんですかね?万物の声が聞こえる的なアレなのか、それとも、暗喩的表現なんでしょうか。
 恐らく、後者と思いますが、最早この世に居ない人物なんで、確認する術はありませんが、気になってしまいますね。

 クローバーの死後、大量虐殺を喜ぶシーザーこいつはこのままでずっと居て欲しいよ)ですが、ベガパンクはオハラを訪れ、大粒の涙を流します。
 こうして、ベガパンクはオハラの意志を引き継ぎ、結果として、ここまで巧妙な計画を企てましたが、監視されてたはずの彼が暗殺されなかったのは、それだけ、政府にとって、有用だったからの一点に尽きるから。
 その結果がこれだと思うとクローバー博士たちの残したものは余りにも大きく、その中で1人だけ生き残ったロビンは彼にとって、どれだけ希望だったかと思うと胸が苦しくなりますね。
 言い換えれば、このメッセージはロビンへのありがとうの言葉かもしれません。拡大解釈かもしれませんが。

第二節 サービス

 サニー号に迫り来るナス寿郎聖。乗船中のリリスはこのままでは、すぐに彼が追いつき、海に到着出来ないと判断します。
 絶体絶命の危機に駆け付けたのは、先ほどまで巨兵海賊団側に乗船していたアトラスでした。その刹那、アトラスはリリスを気絶させてしまいます。
 ゾロさんはアトラスに駆け寄りますが、彼女はこう言います。

 「リリス」を頼む。 飛べ!!!おれが障害を排除する!!

アトラスより

 結果、リリスは倒れたと誤認するヨークでしたが、アトラスはナス寿郎聖の下へと近づき、特攻を仕掛けます。
 動揺するチョッパーたちとは対照的に、ジンベエ、ナミ、ゾロさん、ブルックは冷静な判断でそのまま、船を進め、クードバーストで脱出を図ります。
 しかし、サニー号は距離が合わず、このままでは、全員死亡し兼ねない危機に陥るのですが、アトラスはナス寿郎聖を抱きしめ、自爆。その勢いのまま、サニー号は浮力により、着水成功に至りそうです。
 いや、サービスだよは痺れましたね。この命がけの特攻への哀愁が籠っていて、切ない気持ちでいっぱいです。
 ペドロ同様、この覚悟が無ければ、麦わら海賊団は全滅していただけに、気持ちがどうにかなってしまいそうですね。未だにペドロの自己犠牲は納得できないんですけど。

 冷静な彼等を背にリアクション要員のウソップとチョッパーが切ない。
 これから、こういう自己犠牲を繰り返さないといけないと思うと過酷極まれりと申しましょうか。
 エジソンもそうでしたが、流石ベガパンクだけあって、覚悟決まり過ぎ。くまが託した意志がベガパンクを通じ、こうやって、伝播していると思うと余計に胸に来るものがありますね。

 これで生き残ったベガパンクはヨークとリリスのみ。ヨークは高笑いしていましたが、いつまでもそう出来ると思うなよ。
 本当に最初のリリス登場がこういうことになっていくと思うとエッグヘッド編の完成度の高さを物語っていると思われます。
 あんなにいた仲間達が次々と消えていく。一番可哀想なのピタゴラスやろ。本当にどうしてこうなってしまったのか。
 理由はパンクレコーズにアクセスしている限り、ヨークが位置を確認出来るからこそ、リリスだけを残し、自らが犠牲になることで、麦わら海賊団を無事に出航させる為。
 頭で分かっていても、これが出来るアトラスの株は爆上がり。こんなのズルすぎるよ。全然意識してなかったけど、意識しちゃうじゃんよ。
 好き過ぎるポイントが多すぎる。これだから、ONEPIECEはやめられん

第三節 鉄の巨人族

 ルフィの前に現れるエメトこと、鉄の巨人ロボ。ルフィのことを、ジョイボーイと呼び、怪訝そうな顔をされますが、オマエダヨウと突っ込まれます。
 その際、ルフィにだけ、声が聞こえていたようですが、それまでの声も聞こえていても、おかしくないのに、今になって聞こえて来たのは、視界に入っていなかったからなのかな?ゾウは巨大だったからだとは思いますが、そういう解釈でいいのかしら?
 エメトはルフィ達に手を貸すことを決め、ルフィ達は出航を決意しますが、そう上手くは行きません。
 ピーター聖が襲い掛かり、攻撃を仕掛けようとするエメトでしたが、900年間放置されてた所為で、攻撃出来ず。何とか、抑え込むだけで精いっぱいのようでした。
 その時のフランキーとサンジの顔が凄く良いですね。少年心くすぐられちゃったんでしょうね。何とも、微笑ましい場面ではありますが。

 ピーター聖がエメトを押さえつけている間に、サターン聖が巨兵海賊団の船に現れ、くまとボニーに危害を加えようとしますが、上手くいく可能性は0とだけ、言っておきましょう。

 時系列は前後しますが、五老星(マーカス除く)たちは、全員集結。アトラスの自爆も虚しく、再生するナス寿郎聖達は、遂にエメト打倒に動き始めますが、エメトもまたいざって時と言う必殺技を見せるようですが、これが意味するものは一体何なのか。
 きっと、自爆技みたいなもんだろうなとは思いますが、何にせよ、ペドロを連想する場面が多いこと、多いこと。誰か1人でもいいから、五老星の一人くらいは倒して欲しいもんなんですけどね。

 この章は巨大ロボが覚悟決めて、特攻する話だったんだね。
 アトラスの暴同様、エメトもまた覚悟を決めて、暴れる話だったんだ。
 エメトはどうやら、人工知能では?と言われているようですが、そうじゃないとここまでの会話機能は無いわな。まさか、ここまでの活躍を見せるなんて。
 しかし、ジョイボーイと言う存在で認識していて、ニカ状態なら、誰でも良いと言うことなんでしょうか?そもそも、ニカ状態になれるわけではないけども。
 ともあれ、次回、エメトの活躍がどうなるにせよ、今後の展開次第では、敵側に大きな打撃を与えることだけは、間違いないですね。
 そうであって欲しいと言う期待しかないんですけども。

最終節 結論

 一時中断はあったものの、いよいよ、ベガパンクの話も終了に差し掛かり、ゴール・D・ロジャーは真実に辿り着き、過去の声を聴いたことを知ります。
 そして、未来はどうなるかを結論づけるベガパンクの出した答えとは?

 この世界の真の敵は世界政府とでもいうんでしょうか?そんな陳腐な言葉を言うような人でも無いし、何より、自身でも一方的と言ってるので、そういう意味合いではない言葉を言ってくれると信じてます。
 最後のコマでゴール・Dって何だと言う囚人なのが、凄いツボで、アニメもここで終わると思うと草しか生えません。

 どう考えても、この結論と言うのが、世界は海に沈むとは別種のものであり、これが一番の衝撃(ショック)と言うことになっちゃうんでしょうね。
 確かにこの配信が上手く行く保証はどこにも無かったけれど、此処まで上手く行ったら、繰り返し放送する可能性もあるので、こればかりは答えが出ないと分かりませんが、どう足掻いても、いよいよ、この結論を背に世界が大きく動き始めるのは、間違いない。ほぼ、世界は動いているんだけどね。
 そもそも、これだけ提示されてたら、気付かない方がバカなのかもしれませんが、ベガパンクの意志は固く、それだけの決意を以て、此処まで至ったと思うと彼の信念の強さを感じてしまいますね。

 ここまで来ると「お前さんたちの中にも」のパートが何話していたのかも気になるし、何より、レイリーは激おこですわな。あの野郎とカンカンですわな。
 その辺りが回収される日が来ると良いんですけどね。絶対にすると思いますけども。

 この結論をもって、エッグヘッド編は終わると思いますが、僕個人としては、世界政府への信頼を損なう発言であること以上、思いつきませんが、皆さんはどうお考えですか?是非とも、ご意見ご感想お聞かせ下さいませ。

第二章 アニメ版ONEPIECE 第1112話  「激突!シャンクスVSユースタス・キッド」感想戦

第一節 シャンクスVSキッド

 原作でも神回と言われて来たこのエピソードが遂にアニメ化。
 この時を待っていたような、悲しいような。展開を知っているだけに、複雑な心境でしたが、とんでもない作画量で展開されていました。

 シャンクスは大好きなキャラですが、同時にキッドも大好きなキャラなんで、どちらにとっても、いい結果であって欲しかったのですが、そんなわけには行きません。

 端的に言うとキッドはエルバフを訪れ、偶然遭遇した赤髪海賊団と出会い、彼等に喧嘩を仕掛け、結果として、赤髪海賊団との戦闘に入ります。

 その後、キッドはあのマムを倒した電磁砲(ダムド・パンク)をぶち込む為、装填を開始しますが、シャンクスの鍛え上げられた見聞色の覇気による未来視により、シャンクス単騎で突っ込んでいきます。
 原作ではそうでもなかったんですけど、想像以上に電磁砲の威力がえげつなくて、仲間を第一に思うシャンクスからすれば、耐えがたい屈辱だったと思います。

「神避」

赤髪のシャンクスより
師匠であり、愛すべき船長ゴール・D・ロジャーの必殺技

 その後、キッドは電磁砲をぶっ放そうとしますが、シャンクスが現れ、グリフォンのようなオーラからの「神避」によって、キッドはワンパンされてしまいます。

 この時の作画クオリティの高さたるや。異次元の神作画でしたが、シャンクスが如何に強いかが、よく分かったと思います。今までも分かってはいましたが、此処までとは思わないですよね。
 あんなにネタにされたりして、技なんて、失せろ以外なかった男が見せる「神避」はもう、言葉に出来ない破壊力があると言いましょうか。
 正面で見るとそうでもないんですけど、横から見るとあの電磁砲を一直線に斬り込み、破壊し、その斬撃でキッドも倒れた挙句、庇った反動でキラーまでも倒れると言う始末。これは四皇。

 しかし、キッドもちゃんとした成果を見せた上でのこの一撃。避けられる人類はカイドウ位じゃない?

 そして、戦意喪失したキッド海賊団は持ってるポーネグリフをシャンクスに渡し、命乞いをしますが、近くに居たドリーとブロギーの覇国によって、ヴィクトリアパンク号もとろも、海の塵と化してしまいます。
 最初はオーバーキルと思ってたけど、あんな未来見たら、これは仕方ないに尽きる。この巨人たちも文字通り化け物過ぎるんよ。賞金は危険度であって、強さではないとはいえ、一億って、信じられないレベル。

第二節 ユースタス・キャプテン・キッド

 こうして、キッド海賊団は壊滅と言う結果で幕を閉じてしまいます。
 色んな動画を見る度に散見する意見と言えば、キッドは噛ませ犬だの、死んでもいい、捨て駒、適当に考えたキャラだから、扱い雑と言うどうしようもない罵詈雑言コメの多いこと。本当にお前ら、救えないよ。

 彼の良い所は、運ではなく、ちゃんと実力でのし上がり、腕を失い、同盟に裏切られたりと散々な目に遭いながらも、成果を挙げ続けて来て、ここまでのし上がって来たドラマがあることでしょうか
 初登場時はきっと、こいつならと思ってたけど、二年後になったら、ここまでのひどい目に遭うなんて、想像もしていませんでした。
 
 どちらにせよ、負ける運命だったとはいえ、シャンクスを単騎で突っ込ませるだけの威力を有していたと思うだけに、残念で仕方ない限りです。
 何より、相性が悪すぎるのとシャンクスには見聞色の覇気の未来予知を破壊する見聞殺しなるものも持ち合わせているだけに、勝つのはほぼ不可能。
 そもそも、キッドが未来予知出来ていたかは、今となっては分かりませんが、どう足掻いても、シャンクスを倒すことはほぼ不可能に近いです。
 キッド海賊団の強みはキッドとキラーの2人に尽きるし、他の船員だって、雑魚ではないでしょうが、大将が倒れたら、そりゃ、何も出来ないよな。
 こういう時、麦わら海賊団のように、強い仲間が居たらと考えてしまいますが、四皇であるシャンクスに対し、対応できる人間なんて、居ないので、どう足掻いても、負ける未来しかなかったんだねと言うことで。
 キッドを評価したいのは、ルフィやローと言ったDでも無い主人公補正の無い漢と言う点もポイント高いです。運は無かったけれど、確かな実力で此処までやって来たことが彼の魅力なんだよなぁ。
 傘下に入ったりするのが、当たり前の世界に於いて、最後まで我を貫いた姿に共感しかありません。

 その後、追加されたキッドの走馬灯。悲し過ぎる。結局、彼の人生とは何だったのか。別にマムに運勝ちしたわけでもないし、過信もしていた訳でもないのは、火を見るよりも明らか。
 あんな形で相棒であるキラーを失ったのも、しんどすぎる。二度と失わないと決めたはずなのにね。本当にしんどいわ。まだ、死んだと決まった訳じゃないにせよ、これはきつい。
 しかし、敵をリサーチしていた挙句、船員に任せるのではなく、自らが乗り込むと言う選択肢を取り、あれだけの移動距離を埋める運動神経を有した人間に勝てるのは、ミホーク位なもんでしょう

 海賊王になって欲しいキャラは、ルフィだけど、彼にもルフィのライバル枠として、結果を残して欲しかったんですけどね。
 現実を突きつけられ、これでキッド海賊団の冒険は終わりと思っただけで、悲しくなりました。きっと、ルフィ達のような冒険の数々を乗り越え、此処までやって来たからこそ、悲壮感が凄いですね。
 しかも、海賊船の名前の由来を知るとね・・・。

 今はただ、再浮上の日を心から期待してます。本当に戻って来てくれ

最終節 シャンクスの恐ろしさ

 シャンクスの恐ろしさはこれだけで理解出来たと思いますが、キッドと共通項多いのは、本当に何で?なんだろうか。
 現状、天竜人の血族(未確定)で、ロジャー海賊団見習い、ルフィと出会う時点で10億だったりと様々な謎が未だ隠されているように見える男・シャンクス。
 REDの時も思いましたが、やはり、けた違い過ぎる。腕を失ったことで、覇気を鍛えるようになった説もあるけど、両腕あったら、あのミホークと互角と言われていると言われているので、あったら、どうなってたことやら。

 それでも、シャンクスがミホークに負ける未来は見えないんだけどね。正直、この2人が戦い続けて、負ける未来なんてものは、一切見えないんですけど。
 それ位、シャンクスと言う人間の底知れない実力は理解出来たし、彼はどう足掻いても、正義の海賊なんだなと思います。
 一説には、ティーチと裏で繋がっているとか、ルフィを裏切るとか言われてますが、あんまり鵜呑みにしない方が良さそう。それはそれで面白いかもしれないけど、浅い気がしてならない。

 これ以降、シャンクスの登場は無いんですけど、彼が出て来る度に最終章なんだなと言うこと、ルフィと再会する日は近いことを物語っていますね。
 今のルフィを見ていると彼は仲間や周りに助けられているけれど、キッドは孤立無援の中、少しだけのメンバーだけで大きな敵に立ち向かった彼には敬意を払いたいですね。
 だからこそ、シャンクスは流石だなと言う言葉を残しているんですけども。これだけで、少しばかり、救われたなら、いいんだけどね。

最終章 まとめ

・要点をまとめるとこんな感じ。

  1. クローバー博士はDだった。Dは迫害を受けていた人もいた?

  2. ベガパンクの配信はロビン向けのメッセージ?

  3. アトラスがカッコ良すぎました。

  4. エメトが自爆の2レンチャン?は無さそう

  5. 世界政府の大きな一撃になりそう?

  6. キッドは善戦したものの、やはり四皇の壁は厚かった。

  7. キッドをもっとすこれ

  8. シャンクスの強さが改めて、世に認識された話だった。

 次回はお休みで、再来週はコビー編ですね。マジでコビーはこんなに成長するとは思っていませんでしたね。たった数か月と2年でこれですからね。

 扉絵のヤマトはいいタイミング過ぎない、傳ジローさん?
 ヤマトも怒ってはいないだろうけど、先行きが不安です。ワノ国はしこりが多そうなだけにね。

 今週はONEPIECEだけの可能性あります。これから、忙しくなりそうなので、無いかもしれませんが、ご容赦くださいませ。

 書けるタイミングがあれば、残りの感想戦を行いたいと思いますので、何卒、宜しくお願いします。

 最後になりましたが、ONEPIECE大好きな人は全員フォロー、好き、コメントお忘れなきように、お願いいたします。
 それでは、また次回。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?