着せ恋実写化について
今日発表された大人気漫画「その着せ替え人形は恋をする」。本作が実写化されたので、少しだけ、僕の率直な見解をお伝えします。
そもそも、「その着せ替え人形は恋をする」はヤングガンガンにて、好評連載中の大人気ラブコメです。
2022年のテレビアニメをきっかけに爆発的人気となり、累計発行部数は1100万部を突破しており、アニメ2期も制作決定しており、多くのファンがその日を固唾を飲んで、待ち続けています。
本日発表された実写版「その着せ替え人形は恋をする」が発表され、SNS上では、大炎上となりました。
全然違う、あかせあかりさんが良い、本当にやめてくれ、アニメ2期を放送して欲しい等、異論が噴出しております。
最近の実写はクオリティが高くて、大人気というものもありますが、それは全て、予算が掛けられていて、最高のスタッフ、演者があってこそ。
深夜ドラマに対する偏見的意識、キービジュアルのデザインのコレジャナイ感がより一層、不信感は増すばかり。
やはり、セクシー田中さん問題は実写化問題に大きな楔を打ち込む切っ掛けにはなりましたよね。これが本当に大きな問題提起にもなっただけに、炎上は必然と言えるでしょう。
僕個人の感想を端的に言うと正直な話、どうでも良いのです。
僕自身、この実写化闘争はだいぶ前から考えていたことなのですが、本当にうんざりする程、似たような話を聴き続けて来た所為か、本当に勝手にしろと言う気持ちが強いのです。
見たくなければ、観なくていいし、観たいなら見ればいい。全て自由意志によるものが大きく、その判断はその個人個人に託されています。
本当に同じ話ばかりで、疲れました。飽き飽きなんですよ、この手の話は。何年も前から、似たような話ばかりで、嫌気が刺しているので。
嫌な要素もある実写化ですが、僕としては良い方にも目を向けたいと思っています。それは、新規ファンの獲得です。
その前にドラマが倒れたら、本末転倒なんですけど。
アニメ1期が放送され、2年以上が経過。原作も盛り上げようと様々な施策を取り組んではいますが、未だにアナウンスが無く、そもそも、着せ恋は1期で終わる所を売上が伸びたことが切っ掛けで、2期が決定した稀有な作品なのです。
だからこそ、すぐにアニメ化につなげられない大人の事情もあるんだと思います。
それを繋ぎ止める上での着せ恋新規獲得の為のドラマ化で、アニメや漫画を読まないファンを獲得するのが、狙いだとすると上手く行くと良いんですけどね。
この世界は消費社会であり、沢山のコンテンツは日々産まれ、日々消費されているのが、現代社会です。
どれだけ、公式が色んな施策を行っても、ついて来てくれるファンもいると思います。しかし、一部の方は新しいものに流れるのが、世の常。
このドラマがどんな形であれ、ファンを繋ぎ止め、アニメを待っている人への希望を抱かせるきっかけになる呼び水になってくれたらと僕は願います。
あくまで、個人の感想なんですけども。
実写化は再限度、演技力、世界観の構築と様々な壁が圧し掛かり、原作を好きであれば、ある程、細かい所に目が行き、粗探しをしたくなるもの。
「その着せ替え人形は恋をする」の魅力は福田先生渾身の作画。細かく作り込まれた衣装やキャラクターの数々、大コマの使い方、丁寧な心理描写や気持ちを持ち上げてくれる言葉の数々と様々な要素がかみ合って、出来上がった言わば、芸術作品なのです(漫画全体に言えることですが)。
最大の難関はコス衣装です。これに全てが掛かっていることとどれだけ、原作の良さを最大限に生かし切れるか。キャラクターになり切れるかに、全てが掛かっています。
そこは演技力と再限度の高さで実写の着せ恋を作り上げて欲しいんですけどね。
アニメのクオリティが良かったのも、良くないのかもしれません。
どういう意図で今回の実写化が成立したのかは、不明ですが、福田先生だって、映像化についての内容を最新刊で掲載していたので、それなりの覚悟はあるのかもしれません。
【推しの子】を見て、余計に映像化への難しさを素人考えで詳しくなった人もいる(僕がそれなんですけど)中での今回なので、ハードルは高そうです。
最後になりますが、僕自身、実写化はどうでも良いと言う気持ちと言いましたが、残念な気持ちも無いとは言いません。
昨今のテレビ事情や着せ恋サイドもただ手を拱いているわけではないのは、理解出来ます。何かしないと言う意志の表れかもしれませんし、ただただ、視聴率の為、人気が出そうだからという安易な理由かもしれません。
それをドラマと言う制約の中で面白くするかもしれないし、時間の都合で話しを書き換え、謎のオリジナルストーリーを捏造し、原作勢を怒らせたいのかもしれません。
皆さんに今言えることは、観てから、判断しましょうと言うことで。
全てはそれからです。未だ、始まっても無いものを叩いた所で何の意味も無いからこそ、不毛なんです。
最初にも言いましたが、観たい人は見ればいいし、観たくなければ、見なくてもいい。絶対に観ないといけない法律はありません。
全てはそれからだと思うので、今はこれから発表される情報を待ちましょう。
忘れてはいけないのは、ドラマに出ている人は人間であって、化け物でも悪魔でもありません。血の流れた存在であって、我々と同じ人間です。
有名人だからって、自分の解釈が違うからって、その想像を押し付け、思い通りにならないからとありもしない言葉で捲し立てるのは、絶対にやめましょう。
着せ恋に人生を救われて来た僕の個人的な感想でした。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
【追記】
新たなにキャストが追加され、まさかのあまね君も出て来ると思うと文化祭までやるんですかね。
色々、思うこともあるけれど、誰かのXの投稿にて、着せ恋と言う作品についての中心軸について、思い出すことが出来ました。
朧気な記憶で申し訳ないんですが、この作品は好きなことを一生懸命にやる話でその好きを否定せず、肯定してあげる話なのに、そういうこと言うなみたいな投稿を見て、こんな記事書いてる自分が恥ずかしくなりました。
ほぼ異論しかないし、低予算の内容と蔑まれているのが、実情。
確かに漫画で留めておけば良かったと思うことばかりで、ドラマには原作に出来ない制約も沢山あって、様々な事情もあるかもしれないけれど、誰かの好きを否定するのはやっぱ、違うよな。
クオリティとかなんとか、色々言われてるけれど、忘れちゃならないのは、この人達の好きを否定することなんだよな。
着せ恋を読めば、その当たり前が分かるはずなんですけども。
それを差し引いても、内容が酷かったら、擁護も出来ないんですけどね。
観るかどうかはさておき、話題性のみで実写化はするもんじゃないなと言うことなんですかね。
着せ恋は自分の好きを押し殺して来て、理解されるわけがないと信じて来たごじょー君と好きなものはあっても、どうすることも出来ない歯がゆさを抱える不器用な海夢ちゃんの好きという物への思いが詰まった話なんで、今のこの状況が正しいのか、正しくないのか。
その全てはドラマが始まったら、分かるだろうな。
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