なぜ魚は減ったのか? 釣り人の自分たちに出来ることはなにか?
なぜ魚は減ったのか?
日本釣振興会がYouTubeにあげている動画がある。
東京大学大学院 山室真澄教授による講演会の動画だ。
少し長い動画だが大切なことを教えてくれている。
僕には少し難しい内容だが・・・
1.外来魚によって食べられた?
バス、雷魚を狙って釣りをしていたら、リリースするな!そいつらがいたら在来種がいなくなる。と言われることがよくある。
確かに影響はゼロではないと思う。
僕もバス、雷魚釣りをしていたとき、外来種をリリースする事に少し抵抗があった時期があった。
しかし、バス釣りをしている人!この動画を見て欲しい!
そんなのあまり関係ないよと言っている。
本来はいるべきではない魚なので、考えないといけない部分もあるとは思うが、直接の原因ではないらしい。
むしろ魚食魚(魚を食べる魚)を増やす事で水質がよくなるとも言っている。
2.水の栄養が減ったから?
水の栄養が減っても魚には、直接の影響はない。魚は窒素やリンといった栄養を食べないからだ。
栄養が減る事で植物の生産が減る。植物の生産が減っているのを確認して、魚が減っていると言っている例は、あまりないらしい。
3.水草が減ったから?
昔は根こそぎ水草を刈り取ってたらしい。それでも魚はいた。
今は勘違いによって植えられた、水草せいで酸素がなくなったり、腐って底に溜まったりと悪影響を及ぼしている。
昔は肥料にするために、刈り取っていた水草も刈り取らなくなり、大量に増えている。
水草があるから、魚が多いというわけではないらしい。
4.護岸工事をしたから?
護岸工事が原因だっと言って、そこにヨシ、アサザなどの元々は、なかった植物を植えてしまい悪循環になっている。
むしろテトラなど、護岸工事も工事の方法によっては、魚は増えている。
減ったのは魚だけ?
水生昆虫を調べた結果、一時期から一気に減った事が判明。
その時期は特定の農薬、殺虫剤が使われ出した時期とかぶる。
それも田植え時期の6月あたりから減っている。
その農薬が流れ出し、水生昆虫を殺した可能性が高い
。
水中昆虫が減り、水生昆虫を食べる魚が減っていったとのこと。
湖などの内水面ではこの可能性が高いらしい。
釣り人にできることは?
正直、僕も勘違いをしていた部分もある。
水草は多い方がいいよねと思っていた。
今、自分たちに出来ることは何か自分なりに考えてみた。
1.洗剤を変える
農薬を使うことはあまりない。僕は実家で米を作っているので関係ないとはいえないが・・・
多分、一番水に流しているのは、洗剤だと思う。
食器洗剤、洗濯洗剤、石鹸、シャンプー、ボディーソープ、などだ。
まずは、どれか一つでもいいので自然にやさしいものに変えてみよう。
僕は、食器洗剤を変えてみた。
ソネットというドイツの洗剤だ。
少し高いが試してみる。
洗い心地は悪くない。油汚れも落ちる。
何より自分の満足度、やってる感が全然違う!
ほかにも、いろいろなメーカーがあるので自分に合ったものを、試してほしい。
本当は全部の洗剤、石鹸を変えた方がいいのだろうけどコストが意外とかかる。
なのでまずは、自分の出来る範囲で一つ変えて欲しい。
一人一人の積み重ねが大切だと思う。
2.タグアンドリリース
これは昔から気になっていた。
釣れた魚に番号付きのタグを打ち、サイズ、釣れた場所などを記録しリリース。
タグ付きの魚が釣れたらサイズ、場所を報告してリリースし、魚の生存率、移動距離、生長状況などを調べるものだ。
現場にいる釣り人だから、出来る事がある。
釣り人が現状を知り発信していくことも、大切だと思う。まずは僕もJGFAの会員になろうと思っている。
日本でもスポーツフィッシングが認められ、バッグリミット(持って帰れる魚の数)を設けてこれからも、釣りが続けられる環境を守られることを願ってる。
もう日本の釣りの未来が崩れる日が、そこまで来ていると思っている。
何もしないのは良くない。
なにか行動しないといけない。
しかし、適当に動いても状況を悪くする場合がある。
なのでこれから、いろんな情報を共有し、自分をアップデートして、釣り人、漁師、科学者、政治家など、みんなが協力して未来を変えていかないと、いけないんじゃないかなぁ。