松山城ふもとの土砂災害について考える
先日起きた松山城ふともの土砂災害のニュースについて、専門家が分析されていました。結果的には松山城復旧作業に使用されていた作業道からの崩壊がトリガーになっているとのことです。復旧作業以前の話ではありますが、地形が谷になっており、作業道の下はもともと水の流れ道であった様子。地盤が弱いところに作業道を作り、車両が出入りする中で地盤が少しずつ沈下していた。そしてついに大雨の際に地盤が崩れ、土石流となって谷へと流れ込み、ふもとの住宅が被害を受けたということになります。
先日私も作業道の研修を受けてきたのですが、山をじっくり見ると雨水の流れ道やケモノ道などちゃんと残っているものです。基本的には雨は高いところから低いところに向かって進み、谷が雨水の通り道となるようです。話を聞いて実際に山の斜面を見ると、「百聞は一見にしかず」でした。今回の松山城の件も自然相手なのでしょうがないと思ってしまいそうですが、もう少し山に対しての配慮とリスクヘッジが出来れば防げたのではないかと感じるところです。