中絶する話①

21歳社会人1年目一人暮らし、妊娠していることが発覚しました。
拙い文章ですが、私の気持ちを書き留めておこうと思います。
同じを決断をする人の参考になればいいと思います。
ただ、後悔しない選択なんてないです。

1.生理が来なかった期間

 仕事着のズボンが白色のため、生理開始予定日頃からいつ生理が来てもいいように、ナプキンを付けて生活していました。おりものが減っていること、下腹部に若干の違和感があること、胸が張っていること、すべて生理前の症状だと思っていました。
ただ、予定日を過ぎても一向に生理は来なかった。
大事な試験があったため、そのストレスで生理が遅れていると思っていました。今日来るはず、明日は来るはずを繰り返しながら、予定日から1週間が経ちました。
この期間、誰にも相談できませんでした。

2.妊娠検査薬を使った日

 予定日より10日が経過した木曜日、最寄り駅のドラッグストアで妊娠検査薬を購入しました。家に帰ってすぐ検査する勇気がなく、とりあえず夕ご飯を食べに行きました。イタリア料理のコース。全然味がしませんでした。
 家に帰り、妊娠検査薬を使いました。薄っすらと線が出てきて、徐々に濃くなっていく光景が目に焼き付いています。
嬉しいと思えなくて本当にごめんね。

3.相手に報告した時

 妊娠検査薬で陽性だった時、相手に報告するか迷いました。相手は学生。
まだこれからやりたいことがたくさんあって、そのために努力ができる素敵な人です。あの人は逃げるような人ではないと思う反面、逃げられた時に傷つくのが怖かった。すごく怖かった。
 この子が父親を知らないまま、この子のことを私しか知らないまま終わるのが寂しく辛く思えて、あの人に妊娠しているかもしれないと伝えました。
いつも流暢に話すあの人が言葉に詰まっていた。
私もその様子に何も言えなかった。
重たい空気の中、あの人は
「どうする?どうしたい?」
結末はわかりきっているのに、決めつけて話さないところにあの人の優しさを感じました。
 ただ、このときには私の気持ちは固まっていました。それを伝えました。

4.病院に行くまでの期間

 仕事の都合もあり、病院にすぐ行けませんでした。
その間、中絶について調べました。
初期中絶が可能な週数、手術の方法、不妊のリスク、年間の中絶件数、、、
ネットには多くの情報があります。
 その中でも中絶は人殺しだという意見を多く見ました。たしかにそうかも知れません。けど、妊娠した理由・中絶する背景は当事者にしかわからないものです。人ぞれぞれ守りたいものがあります。産みたくても産めなくて産まない選択をしたその人たちを数々の言葉で殴らないでほしいと思います。ものすごく悩んで出した決断に対して、あなたの正義だけで否定しないで。
 様々なサイトを見ても自分の気持ちは変わりませんでした。





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