最速の挫折
3連休
彼断ちをしようと決意した
なのに
2日目にして
挫折した
このままでは
前に進めないから
せめて少しずつでも
彼のカケラを手離していこうとした。
気分転換に秋服を買おうと
アウトレットモールに行って
可愛いスカートを買った
『これ着てデートしたら可愛いって言ってくれるかな?』
一瞬、よぎる。
ダメダメ!断つ!
お腹すいたからどこかにご飯を食べに行こう。
車を走らせて目的地のお蕎麦屋さんへ向かう。
途中の道は彼の家の近くを通る
気にしない。気にしない。
冷たい蕎麦にするか
暖かい蕎麦にするか
贅沢に天せいろにしちゃおうか
別の事に意識を集中させる。
大丈夫。大丈夫。
わたしは1人でも平気。
彼の家へと続く交差点に差し掛かったとき
信号待ちしていた白い車が目に入った
彼と同じ型の車だった。
彼かどうかはわからない
でも
なんでこの交差点で同じ車に出会うかな。
なんで思い出させるのかな。
なんで忘れさせてくれないのかな。
ダムが欠壊した。
止まらなかった。
きっと隣の車の人に泣いてるとこ見られた。
会いたかった
会って素直な気持ちを言いたかった
あなたの本音を知りたかった
ダメならダメと言ってほしかった
今夜もまた
来るはずない連絡を待って
いつのまにか連休3日目の朝を迎えるんだろう。
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