バディミッションBOND ネタバレなし感想
一週間ほどのプレイでバディミッションbondをクリアしました。
久々の感想です。
いつもなら小説でもゲームでも既読、既プレイの人向けに書いてるんですけど、
バディミッションbondはまだ発売したばかりなのと、
多くの人にやってほしいというのがあって、
未プレイの人向けにネタバレなしで書きます。
●前置き
まず最初に、
バディミッションbondは決して神ゲーではないと思います。
そもそも神ゲーなんてものは存在しないのかもしれませんが。
物語の好みって人それぞれで、万人に刺さる作品はないと私は考えています。
だからこのゲームを万人にはオススメしません。
でも刺さる人には刺さるゲームです。
私はとても楽しめたし、好きな作品です。
このゲームがどういう人に刺さるか、どういう人に合わないか
というテーマで私のプレイ感覚を交えながら書いていきます。
バディミッションbond、こういう人にやってほしい
▼右肩上がりに面白くなる物語が見たい
前の話より次の話が絶対に面白い。
最初「普通だなあ」と感じていたのに、
徐々に続きが気になって仕方なくなる。
これは相当シナリオの構成が上手いんだと思います。
個人的にメインキャラ4人が揃ってから面白さが加速してきました。
▼絵が好き、上手い絵が見たい
ワンパンマンの作画をしている村田雄介先生の絵がいっぱい見れます。
立ち絵もスチルも豊富でもちろん上手い。
なんなら絵だけで買う価値あると思います。
私は新しい立ち絵が出てくるたびにスクショしてました。
▼メインキャラの関係性を見たい
バディミッションというぐらいなのでバディがいるわけですが、
メインキャラ4人のシナリオ上での組み合わせがあります。
しかしメインストーリー外にサブシストーリーがあって、
4人それぞれがどういう関係を築いているのか見ることができます。
わりとがっつり。
4人なので6パターンです。
贅沢だなあ。
▼主人公には苦難が待ち受けているべき
このゲーム主人公が酷い目に遭います。
俗に言う「主人公イジメ」ですね。
こういうのはオタクの趣味にひっかかれば勝ちだと思います。
主人公がめちゃくちゃいじめられます。
肉体的にも精神的にもイジメられます。
楽しいね。
▼シナリオやゲームシステムの細かいアラは気にならない
否定形でアレだけども。
マイナス点が気にならないって凄くすごく大事だと私は思うんです。
細かい点が気になって物語を楽しめないってなったら、
場合によってはその人にとって苦痛な時間にもなり得ますから。
あと単純に期待値を下げる意味合いです。
期待値は低ければ低いほど、後の満足度は高まります。
そのアラがどんなものかというと……
・捜査パートでモブキャラに聞き込みをするんですけど、会話の流れは不自然な上に相手のセキュリティ意識がガバガバ。
でもそんなの気にならない、
本筋がしっかりしてれば。
・あと後述しますがゲーム性が死んでます。
でもそんなの気にならない、
本筋がしっかりしてれば。
・なんか会話のテンポ悪くね?
でもそんなの気にならない。
本筋がしっかりしてれば。
細かいマイナス点はどうでもいい。
なにか物語として強い一要素を求めている。
そんな人にオススメです。
▼テーマを軸に展開するシナリオ
このゲームの物語における強い一要素です。
最初から最後までテーマがぶれない。話がぶれない。
私が一番感動した部分です。
本当に最初から最後までテーマから逸れません。
一つのテーマでここまで作り込まれた物語はなかなかないと思います。
シナリオの細かい要素がそのテーマを補強するものになっています。
バディものというコンセプト、ヒーローになりたいという主人公の理想、
とんでもなく練られたシナリオです。
少なくとも私はそう感じました。
テーマがはっきりした構成の話が好きな人におすすめします。
他にも良い点はシナリオがフルボイスだとかボリュームがあるとかいろいろあるんですが、
書ききれないのと個人的すぎるので割愛。
こういう部分に注意して
このゲームの人によっては好き嫌い分かれる部分です。
期待を裏切られたり、苦手だったりするといやだもんね。
▼ゲーム性が邪魔
バディミッションbondは基本的にゲーム性が死んでます。
具体的には
・推理要素がない
いままで手に入れた情報を整理したり、いってもナゾナゾ程度のものです。
簡単すぎるしやりがいはないです。
捜査パートで情報を逃すとちょっと困るぐらい。
まあなんとかなります。
・潜入ミッションがだるい
かなりダルいです。
移動にダッシュはないし、潜入ミッション中はあれこれ操作を求められます。
おまけにqteとかあります。
めんどくさいです。
ちなみにサブストーリーの解放条件が特定のキャラでの潜入ミッションクリアだったりするため、見るなら周回プレイが必須です。
その章の頭からやり直しです。
ダルいです。
私は無い方が良い要素だと思います。
例えるならダンガンロンパの裁判中に挟まれるミニゲーム。
私あれ嫌いです。
たぶんですが、アドベンチャーゲームなので当然テキストが中心になるわけで、制作側も何かゲーム性が必要だと思ったんでしょうね。
いっそ潔くゲーム性を捨てたほうが良いと思う。
▼男キャラ同士の関係が割と湿度高い
たぶんそういうのが好きな層を狙っているのでしょうね。
メインキャラ4人は男ですし、
言い回しもかなりアレな部分があります。
言い回しだけですけど。
私も読んでてたまに恥ずかしいです。
そういうのが極度に苦手な人にはキツイかも。
●まとめ
・多少のアラを考慮してもかなり面白い一本筋の通ったシナリオ。
・右肩上がりに面白くなる上手い構成
・豊富な絵と贅沢な演出
ここまで書いて、このゲームの良さをあまり伝えられていないと気づきました。
でもとても良いゲームです。
私は好きです。
続編や関連作が出るなら私は買いたいです。
興味がある人はぜひ購入してどうぞ。
体験版が出ていて序盤をプレイできるので、そちらを試してもいいですね。
とりあえず
ネタバレは見ずにプレイしてほしいです。
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