インセンティブ-1回転目-
【インセンティブ】
人々の意思決定や行動を変化させるような要因、報酬のことをいう。誘因とも訳される。
インセンティブは経済学における基礎の一つで
あり「経済学とはインセンティブの学問である」とも言われる。
経済学では、ある人物の具体的行動にはそれを
促す誘因があり、誘因はその人物が直面する
ルールや慣行に応じてもたらされると考える。
この意味で、インセンティブの研究は社会における制度や慣行の分析であると言える。
ペディア的なとこから引用
これはビジネスでの報酬などに使われる言葉で
あるが、実際のところあらゆる分野においても
このインセンティブが用いれられる。
例えばこの学校では喧嘩に勝つ事で、のし上がり
将軍のように崇められ時には教祖の様に信仰され
親のように慕われ、VIPの様な扱いをうける。
喧嘩といえど武力はもちろんのこと、戦略、人望も必要だ。
おわかりだろう?
1人ではトップにはなれないって事だ。
今から始まる話しはそんな全てを手に入れる為にこの学校のトップを目指す奴等の物語だ。
ガタンゴトン ガタンゴトン
エミ
「はぁ〜んっ、やっぱり都会だなぁ〜」
「みんなと離れたのは寂しいけど」
スマホが鳴る
【エミ、新しい学校頑張ってね👍私達は離れていても親友だかんね】
エミ
「やだぁ〜、涙がでちゃうっ」
「でも、新しい学校で友達できるかにゃ??」
「ちと、不安だにゃ〜」
とエミは満員電車で独り言を話しながら返信を
した。
【ありがとう🥳ウレピヨンセ🕺🕺🕺
だけど・・・涙がでちゃうっ😢女の子だもん】
すぐに返信が来た。
【アタックNo.1かっ!🏌️♀️】
エミはどちらかと言うとピヨンセをひらって欲しかった。
エミの住んでいた村は人口密度があまり密度しておらず、通っていた中学は全校生徒が6人と言う小さな学校だった。
学年的な振り分けと言うと・・・
中1が0人、中2も0人。。
そう、同級生が6人と言う事でいつも、2人ペアになり三つ巴で何かをしていた。
結果、密度に萌を感じたまま今期で廃校となった
両親と3人暮らしのエミは
父親の仕事の都合で田舎からこの街へ引越してきたばかりだ。
母は専業主婦、父はフリーランスでウーバーイーツをしている。そんな父はある日
「田舎でウーバー!?誰が頼むねんっ!」
と突然言い出した事をきっかけに都会へ引っ越す
事になった。
それはエミが高校生になるベストなタイミングだった。
ガタンゴトン ガタンゴトン
その頃
後輩
「ろう様、このサワ中は我々が守って参ります。
ですから、ろう様はサワ中の誇りとして、必ずトップをとって下さいませ」
ろう
「そうでございますね。我々サワ中は立派な執事養成学校としてその品格を守り続けなければなりません。だから、アナタ達の分もワタクシは全力でトップを取りに参ります」
後輩
「くそーーっ!(涙)いつかこの様な日が来ることわかっていても、ろう様がこのサワ中からいなくなるとは・・ワタクシ達は・・」
とサワ中の後輩4500人は別れを惜しんで涙していた。
ろう
「お言葉が汚らわしいでございますよ。先にも言った通り格式高い執事養成学校のこのサワ中の生徒として、言葉や仕草に気を使い、いかなる時も
上品かつ優雅な振る舞いを心掛けましょう。とは言えワタクシもアナタ達との別れは寂しい。だけどワタクシは涙を流しません。なぜならアナタ達とワタクシはこれからも繋がっているからです」
後輩4450人はその言葉に感激をしていた。
サワ中
それはそれは大変ハイスペックな執事を育てる学校。授業料は年間5万円以下と公立中学とさほど
差はない。
完全、全寮制って事もなく、生徒の全員が実家から通っている。
だが、カリキュラムは文武両道をモットーとし、
特殊部隊なみの武力、マナー評論家なみのマナー
など養成学校と言うだけの事はある。
卒業生の大半は併願で滑り止めで私立高校を受験し公立高校が受かればそのまま進学する。
サワ中のろうはその中でも、専願と言うサワ中始まって以来の安牌をきった。
その結果ろうは1人、2月から自由を勝ち取った。
そう、ろうは、サワ中の番長としてインセンティブを受けたのだ。
後輩たち3200人がろうを見送る。
ろうは
「最後にもう一度」
後輩たち250人は涙を拭きその場に整列した。
ろうはそこにいる後輩たち30人に
「いかなる事があっても執事たるもの品格を忘れずに。ワタクシ達が品格を失うとこの先使えるであろ主人(あるじ)の品格が下がると言う事だけ、
お忘れなく」
38人の後輩のうち1人が言った。
「ろう様っ」
ろうは
「いかがなさった?」
後輩
「非常に言いにくいのでございますが・・」
ろうは
「言ってごらんさい」
後輩は言った。
「チャックあいてますよ」
ろう
「おまえっ、コラーっ!!空気読めやっ!!
何?人が感動的な別れをしてる時に、チャックの話しすんねんっ!そんなもん、ワテおらんなってから陰で、【あいつ、あんな顔して社会の窓開いてたな】って言うとけやー!!てか、別にええやん。。チャックくらい、そんな所におさまらんくらいの男です。って言うてる場合かっ!」
「何、チャック、チェックしとんねん!」
「これ、洒落ちゃうから〜必然やからね〜っ」
その頃
4番線到着の列車は・・と駅のアナウンスが鳴る
へる
「だから止めんでくれ」
仲間
「へる、お前は本当に行くか?」
へる
「ワイは行く。トップになるから」
仲間
「なんでわざわざ、あの学校なんや」
「俺たちと一緒に地元でトップ取ったらええがな」
へる
「ワイは、、ワイは、あの学校やないと意味ないんや」
仲間
「ほーかっ!なら止めんよ!!」
「シカ中のへるとして一旗上げてこんかい」
へる
「おまんらー」
「ワイはやるでーっ」
仲間
「フレー、フレー、へるしーぃ!!フレフレ」
へる
「ほな、おまんら!またてっぺんとったら会うぞ」
シカ中
それは農業を中心に野菜や畜産を育てる学校。
きゅうりとなすびに特化し世界ではじめて七色のなすびを作ったことで有名の学校。
卒業生にはあの有名俳優の那須ビチオがいる事は
有名な話だ。
シカ中のへるはシカ中の番長できゅうりをあえて
「へ」の字にする事に成功し、それを川へ放流し
河童をおびきよせ、きゅうりにつられた河童を、
引きづりだし、その河童の頭の皿でフレンチを
コースで食したと言う。
電車はホームへ到着し沢山の乗客が降りる。
へるは仲間との別れを惜しみ、その列車に乗り込んだ。
すると
駅員がへるのもとへ、、、
「お客様、この列車は当駅止まりで車庫へ入ります」
その頃
山中のzはと言うと
z
「男はすべて、ワラワのシモベじゃ」
ホスト
「はーはー。zさまぁ〜っ、どうかアナタ様と
一度でいいから寺院巡りをしたい」
zはヒールでそのホストを踏みつけた。
z
「何をほざくか!?この下僕民がっ」
「ほれ、踏まれて気持ちが良いか?」
ホスト
「たまらんどうでございます」
すると、相棒のaが
「zっ!こんなとこにいたのか?」
z
「aどうした?」
a
「どうもこうも、z、今日は、、」
z
「あら〜や〜だっ!あっしったら、すっかり
忘れてたっ」
「もぉ〜zのバカ、バカ」
ホスト
「zさまぁ〜、お急ぎでございますか?」
z
「だったらなんじゃ?」
ホスト
「なら僕がプリウスで駅まで送りましょう」
z
「ほうーそれはいい案じゃ」
と言う事でzはホストのプリウスで駅まで送って
もらう事にした。
駅はそのホスト店の西側にあり、
前の道は西から東への一方通行だ。
プリウスは東へ向かい、3つ目の角を左折で北上する。
それから3つ目の角を右折し再び東へ向かった。
少し走るとガス工事をしていた為迂回を余儀なくされ右折し南へ向かった。
そしてナビが指示する通り右折、右折、左折
この先Uターン。
プリウスは再びお店へ戻った。
そう、ナビは駅ではなく、自宅(店)設定されていたのだ。
z
「なに、ドライブしとんねん!?トミカか!?」
そう、トミカとは同じとこをくるくる回っている
と言うトミカ博で良くみる風景を例えた。
プリウス
「さーせん。。次は駅むかいますよってに」
再び東へ向かった。
z
「元宮崎県知事かっ!?」
と言ってzはプリウスを停めて、降りて西へ走って駅へ向かった
プリウスは走るzを見て
「FNS感謝祭かっ!?」と言った。
山中は海の近くの女子しかいない学校だ。
zはその山中の番長で目が合っただけで虜にさせることから浜辺のパンティーストッキングと呼ばれている。
それは、ベージュのパンストと砂浜の色が似ている事から昔この砂浜にいた妖精海ボーイの物語からついたようだ。
zは店から西へ240mのところにある駅へついた
ガタンゴトン
なんとか列車に飛び乗った。
列車はある場所へ向かう。
エミ、さわ中のろう、シカ中のへる、山中のz
出会わくしてこうなる事が決まっていたかの様に車両は違うが目的地は同じ所だった。
これは偶然なのか?
それとも、、、
必然なのか?
列車は4人を乗せたまま、降りたい駅を猛スピードで通過した。
そう、
目指してた駅は普通しかとまらないのだった。
ろう
「うわっ、新快速とまらんやん」
へる
「あんれまぁぁ」
z
「プラレールかっ!?」
エミ
「すぎたげんぱくっ」
つづく