11/6「第二の実家を出て、第二章が始まる」
いつものように、電車に乗った。
いつものように、ここから1時間電車に揺られる。
いつもは、この時間にやらなきゃいけない作業をタスク順にこなしていく。
今日は、いつもと違う。
今日は、電車に乗って、ぼーっと窓の外を眺めていた。
眺めていたかった。
この、いつも見ていた景色が、今日で一旦終わるのだから。
間違えて各停に乗ったせいなのか、それとも今日だからなのか、
いつもよりも静かで、いつもよりも電車がゆっくり感じた。
私は、ここ8年くらい、誰かと一緒に住んでいる。
大学院の時は、当時付き合っていた彼氏と同棲していて、
新卒で働くタイミングで、同棲を解消することになり、寂しさ紛れにシェアハウスに入った。
そして、会社員を辞めて音楽に専念するタイミングで、今の家に引っ越してきた。
いつも、人生の重要なタイミングで、私は誰かと衣食住を共にしている。
私は、3人家族と、都会から少し離れた一軒家で暮らしていた。
そして、先日この家を出た。
この家の住人は、よっちゃん、みーちゃん、ゆっちゃん(4才)の3人。
そこに私が加わった。
この家はとっても賑やかなのだ。
朝7時くらいから、ゆっちゃんの元気過ぎる声(ほぼ朝のバトル)で目が覚める。
今日もやってんな〜と思いながら、ぬくぬくと毛布を被る。
と思ったら、よっちゃんがオンラインmtgやらpodcastやらで、何やら1人喋りが始める。
今日もやってんな〜思いながら、またぬくぬくと毛布を被る。
8時すぎて、この一通りのカオス状態が過ぎ去った頃に、私はにょろっと起き上がって顔を洗いに行く。
そんで、朝の家事をしてるみーちゃんと軽く雑談しながら、コーヒーを入れる。
そんなこんなしてると、よっちゃんが保育園の送りから帰ってきて、
ぴんちゃんおはよーーー!と大音量で挨拶を交わす。
それがこの家での日課だった。
そんな朝は、もう来ないのかぁ。
さすがに寂しいな。
よっちゃんとの出会いは、3年前(たしか)。
とある音楽マーケティング講座で一緒に講習を受ける仲間として出会った。
私はその時、まだ教員をしていた。
よっちゃんは、その時点でとても優秀なマーケターとしてゴリゴリに働いていた。
最後のプレゼン発表が終わって、懇親会の時に、初めてじっくり話す時間があった。
少し話しただけで、この人は目の前の人の課題に、すごく真摯に向き合う人だなぁと感じた。
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