オヤジのスマホから覗いたゴーン会見


ゴーン被告が会見を開きました。

私は、同僚と行った焼き肉屋からスナックに寄り道せず自宅に直行。布団の中で、所属企業の従業員や日本国民のあるべき立場を忘れて、オヤジ一個人として、この劇場型会見をエンターテインメントとして楽しみました。

①日本政府の「誰」をディスるのか?

②日本脱出大作戦の全容はいかに?

③日本脱出をどのようなロジックで正当化するのか?

④その時、キャロル(妻)は、会見場に姿を見せるのか?

⑤記者や各国メディアは、どのように反応するのか?

⑥日本政府(法務省や検察)は、どのように対抗するのか?

⑦ツイッター、ヤフーニュースのコメント欄、NPはどうなるのか?

などなど点が気になり、もう、わくわくドキドキ。

会見の内容はコチラ↓ 朝日新聞デジタル

https://digital.asahi.com/articles/ASN1901CHN18UHBI04W.html?_requesturl=articles%2FASN1901CHN18UHBI04W.html&pn=8


ということで、楽しみにしていた会見が終わったので、

私なりに振り返りをしました。

①日本政府の「誰」をディスるのか?

彼らとは誰のことか。私は(皆さんに)彼らの名前をいうと約束した。誰が筋書きを描いたか。それは西川広人(前社長兼CEO)、ハリ・ナダ(専務執行役員)、大沼敏明(元秘書室長)らだ。ほかにも多くの人々がいる。豊田正和(社外取締役)は日産の役員と当局の橋渡し役だった。日本政府の内部で何が起きたのかも話そう。私は何人かの名前を挙げることができるが、自分はいまレバノンにいる。私はレバノンを尊重している。私が語ることでレバノン国民やレバノン政府の利益を損ないたくない。川口均(前副社長)、今津英敏(元監査役)、豊田。彼らが主だった人々だが、他の人々もかかわっている。

あ~~~誠に残念。核心には踏み込まず、レバノン政府を忖度・・・。ゴーンさん、いつか、ちゃんと話してほしい!!

②日本脱出大作戦の全容はいかに?

ゴーン前会長は、音響装置の箱の中に隠れるなどして日本からプライベートジェットで不法に出国したとされているが、「あなた方が(逃走方法に)興味を持っているのは分かるが、日本からどうやって出国できたのかを語るためにここにいるのではない」と述べるにとどめた。

もう~~~、こちらも残念。最初から「言わない」と決めていたのですね。私が記者ならがっくしきたでしょう。この部分だけで2時間半をついやして語ってもらってもよかったのですが・・・。

ゴーンさん、どこの組織に、どれぐらいの費用で、どのような仕様で業務委託したのか、誰に聞くとアドバイスをしてくるのか、教えて下さい。

③日本脱出をどのようなロジックで正当化するのか?

私は正義から逃げたわけではない。不正義から逃げたのだ。自分自身を守るほかに選択肢はなかった。公平な裁判は望めないと観念した後で、唯一選べる道だった。難しい決断だった。

ほっほ~~~~。国際世論に「日本の司法制度は人権侵害だ」を訴えかけるという、一点突破作戦を展開。彼が自慢する通り「超一流ビジネスマン」は、どんなロジックで「半沢直樹の倍返しプレゼン」をするのか?と思っていたけど、ワンイシューの押し相撲でプッシュ。国際世論なら賛同者が多いであろうと踏んでの戦術でした。

なおサラリーマンとしては、競合企業にやられてダメージがあるのは押し相撲。もしも私がゴーンのライバル社の相対担当者なら、担当替えの希望出したい・・。

④その時、キャロル(妻)は、会見場に姿を見せるのか?

会場の最前列に陣取っていましたね。完全に「個人(妻と私)」VS「集団(日本の司法や日産)」の構図を描いている。ゴーンは策士だなと。いまのグローバル&SNS時代において、組織に個人が勝てる可能性が出てきた。ゴーン被告は「自分の世界や家族、友人、会社から引き離されて、400日以上もこの日を待ち望んできた」と主張。そのプレゼンの最前列に妻がいるインパクトは計り知れないと思う。フランスのテレビは「ゴーン被告は妻の言葉に触れる際、彼女にじっと目を向けていた。その時以外は『決然としたカルロス』だった」と伝えた(らいし。出典:テレビ朝日系(ANN))。

♪「必ず最後に愛は勝つ」のでしょうか?

⑤記者や各国メディアは、どのように反応するのか?

「巌窟王」!!~~~。仏メディアは、すごい表現が豊か。ただ、詳細を読むと、わりと冷静な報道にも読める。

⑥日本政府(法務省や検察)は、どのように対抗するのか?

おおおお~~~。日本政府にしては、オヤジが思ったよりもずっとスピーディーな対応。原稿も事前に用意して周到。しかも日英仏の多言語対応。おそらく日本官僚も頑張ったのでしょう!縁の下の力持ちには、共感。「遅くまでお疲れ様です」とリポDを差し入れしたいです。

あちゃ~~。肝心なところを間違えたちゃった!「主張」と「証明」は違うね。絶対に間違ってはいけない部分ですね。今回の論点の重要ポイントなのに。森法務大臣は、けっして門外漢ではなく、法のスーパーキャリアを持つ弁護士なのに・・・。今回は、注目度が高く、ちょっと緊張してしまったのでしょうか。でも、挽回できるように次回から頑張ってほしいです。ドンマイ!

⑦ツイッター、ヤフーニュースのコメント欄、NPはどうなるのか?

日本語のSNSは、やはり「お祭り」でしたね。裁判所が悪い!弁護団がぐるだ!国際世論に日本の司法制度は耐えられるのか?など―。どれも深い洞察で持論を発信していました。感覚的にはオヤジによる書き込みが多いように感じました。

一方、私自身の反省としては、英語や仏語が読めればよかったのですが、日本語しか読めないので、自己肯定感が下がりました。生まれ変わったら語学も勉強したい、という残念な感想。

⑧会見全体を通して

本ナイトショーは本当に楽しかったです。答えてもらえなかった部分はティザーなのか。シーズン2も続くことを期待です。ところで、寝る前に、もうろうとする脳に浮かんできた言葉が「ポジショントーク」

本件については、ゴーン被告、日本政府、メディア、個人SNSは、どのような視点を以て情報発信しているのか、その行間から、その人のポジションがうっすらと見えてきたような、そんな気がした私のスマホのTLでした(ような気がする)。



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