【週末投稿】つれづれ有用植物#259(サボテン科ヒモサボテン属:サンカクサボテン)
昔このサボテンの実をピタヤとかサボテンフルーツと呼ばれていたそうですが、ある商人が売るためのキャッチコピーとして考え出されたと言われており、「ドラゴンフルーツ」と命名されたという話があります。
分類上は三角サボテンというサボテンの実です。
※名称の正確な由来を特定する公式な記録は見つかっていません。
起源は中南米にあり、特にメキシコ南部、中米、そして南米北部が原産地として知られています。先コロンブス時代、この果実はマヤ文明やアステカ文明の人々によって食されていたと考えられているそうです。
ヒモサボテン属の果実を総称してピタヤと呼びます。
日本ではヒモサボテン属のサボテンは食用や観賞目的他に、サボテンを接木するための台木として園芸栽培されています。
よく茎のようなサボテンの先端に丸い可愛らしいサボテンの接ぎ木製品がうられていますが、その根元の茎の部分がヒモサボテンです。
日本の亜熱帯気候を持つ沖縄県や一部の鹿児島県で栽培されており、国産のものを私たちはお店で簡単に購入する事ができる様になりました。
果肉は白色のゼリー状が一般的で、他に黄色・赤色・紫色・桃色などもあります。
ドラゴンフルーツの人気が定着するにつれ、様々な加工品の開発も進められました。ジュースやスムージー、アイスクリーム、ヨーグルト、ジャムなど、多様な商品が市場に出ています。
原産国のラテンアメリカでは食用サボテンとして花(蕾)も葉肉も食べるそうです。日本でも栽培されている地域では、ドラゴンフルーツの蕾も野菜として食されているそうです。
開花時期は大潮である満月の夜に一斉に花を咲かせる という特徴があります。これは近縁種の「クジャクサボテン属」の月下美人も同様で、一日花です。ゲッカビジンにもドラゴンフルーツにそっくりな赤い果実が実り、食べることが出来ます。ただしゲッカビジンは受粉を助ける動物が日本に生息しないため、果実を実らすには人口受粉の必要があるそうです。
次の写真は、PinguBanana 宅で開花した「イエローピタヤ」の写真です。
蕾は、開花前の青いつぼみを収穫して食べます。
収穫時期は6~7月で夜に一斉に花を咲かせる前しか収穫できないため貴重な食材です。食感は、柔らかくトロミがあり、オクラのようなネバネバしたヌメリがあります。味はややクセがなく、山菜のタラの芽のようなコクがありるそうです。天ぷらやサラダ、炒め物などとして利用できます。ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分、繊維質などの栄養価が含まれています。
花や葉を利用した商品開発も行われ、花を乾燥させたハーブティーや、葉を利用した健康茶なども、一部で販売されるようになりました。
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