【週末投稿】つれづれ有用植物#243(シソ科キランソウ属:キランソウ)
草地や土手、丘陵地などに観られます。
原産は日本在来とされており、本州・四国・九州や、朝鮮半島、中国に分布しています。注意して観ないと、スミレに間違われるかもしれませんが葉の形が全く違います。
花期は春から初夏(3 - 5月)、茎の先端近くの葉の付け根に濃紫色の小花を数個つけます。
花弁をよく見ると、上唇と下唇が口を開けているように咲きます。
花の奥に蜜があり、その狭い所を入って蜜にありつくことができるのはハナバチ類だけです。しかも出るときには後ずさりして出ていくことになり、他の虫たちは潜り込むことができません。
さらにハナバチは同じ種類の花を区別することができるので、花にとっては受粉が有利になります。共生の不思議さを感じさせます。
開花期の全草を乾燥したものは、筋骨草(きんこつそう)とよばれる生薬として利用されています。4月頃に全草を採取して、水洗い後に天日乾燥して調製します。草に含まれるサポニンや、フラボノイドやステロイドが作用している様です。
鎮咳、去痰、解熱、健胃、止瀉作用があるそうで、気管支炎、喉の痛み、下痢、腹痛、胃潰瘍、十二指腸潰瘍などに用いています。
虫刺され、化膿した腫れ物や切り傷、やけど、湿疹、肩こり、神経痛などには生の汁を外用します。
止まらないしゃっくりには,杯1ぱいの青汁を飲むと良いとされています。
■【雑草茶】”地獄の釜の蓋””医者殺し”の異名を持つ健康になれるという”キランソウ”をお茶にしてみた!(8分強)
トンの土いじり 様
これだけの効果は民間薬的な利用方法なので、万民に効くかどうかは保証できませんので、あしからず。。
しかしこれだけの効果があるのだとすれば、まさに「イシャイラズ」、「イシャダオシ(医者倒し)」などの方言があるのも納得がいくところですね。
キランソウは食べる事もできますよ。
■【春の野草レシピ】キランソウのおひたし(3分弱)
chibikoの田舎暮らしチャンネル 様
春になったら、散策がてら紫色の植物を探してみませんか?
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