【週末投稿】つれづれ有用植物#46(タデ科イヌタデ属:ヤナギタデ)
昔の人はいろいろな草を愛し、生薬や食べ物に利用してきました。
「良薬は口に苦し」と言われる様に、美味しくなくてもいろいろな草を試してみた日本人は、すごいなと思うのです。そんな「口に苦し」植物として今回は、タデをご紹介したいと思います。
「蓼食う虫も好き好き」という有名な言葉があります。
他の草があるにも係わらず、わざわざ辛い蓼を食べる虫も居るように、人の好みは様々で、一般的には理解しがたい場合もある。という意味です。
本当にこんな辛い植物、利用価値があるのだろうか?
タデの主な利用方法は、「辛み、苦み、色を楽しむ」という3要素を兼ね備えた、「芽タデ(赤芽)」や「タデ酢」が有名です。辛味成分であるタデオナール(ポリゴジアール)を含有し、殺菌作用・抗菌作用に優れています。
タデはいろいろな種類がありますが、辛みがある「ヤナギタデ」を利用します。
タデは川辺や陸地でも見かける草なので、PinguBanana は散歩して探してみる事にしました。タデの穂は種類により色や大きさが違いますが、赤い穂が目印になります。柳の様な細い葉でピンクの穂がある植物を見つけました!
「これかっ!?」
ゲットして家に持ち帰りましたよ。
【道端で見つけたタデ(イヌタデ)】
さっそく葉をかじってみました。
.......... 辛くない。
調べてみたら、どうやらイヌタデの様でした。ゲットしたのが7月。ヤナギタデは秋に穂が出る様なので違う様です。
仕方ないので、ハーブ園より「ヤナギタデ」を取り寄せました(涙)。
これなら、確実ですね。これは「紅タデ」と区別するために「青タデ」とも呼ばれます。
【PingBanana ん家の ヤナギタデ(青タデ)】
さっそく、葉を生でかじってみました。
僅かな青臭みがしたかと思ったら、苦さがだんだん口の中に増してきて、次に、ピリピリとしてきた。これはすごいぞ!。
さて、芽タデは本葉が出る前の若い芽を摘んだものです。主に「紅タデ」と呼ばれるヤナギタデの変種が使われる事が多く、タデのなかでも一番辛いと言われています。口に入れると、ピリッとした辛味があるのが特徴で、主に刺身のつまや薬味に用いられます。 時々スーパーで「スプラウト」として販売されているので手軽に試す事ができますよ。
【紅タデの芽】
【Pingu Banana ん家の 紅タデ】
次に、ヤナギタデを使った「タデ酢」です。
鮎の塩焼きに掛けて食べると、なんと鮎の味が絶品になるらしいのです。
「まさに、人の好みは様々なんだ」という事だけでは済まされない様ですね。
タデ酢の作り方は、行く通り有る様で次に紹介する動画は、サラッとタイプのもの。もう少しネットリしたものは、ご飯を混ぜて一緒にすって作ります。
【野草】自然を味わう【ヤナギタデで蓼酢を作ろう】
KENTANTAI 健啖隊 けんたんたい 様
そんな PinguBanana も植物を追いかけている人ですから、
それも好き好き。
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