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【週末投稿】つれづれ有用植物#57(ヒユ科バッシア属:ホウキギ)

秋にこんもりと赤く可愛らしい植物が庭や公園で見かける事があります。この植物は繊細な茎葉が密に茂り、明るくさわやかな印象を受ける春まき一年草です。何株かをまとめて植えると上のタイトル写真の様な特異な景観がつくれます。

かつてはコキア属(Kochia)に分類されていたので、コキアと呼ばれていますが、今はバッシア属(Bassia)になっています。世界各地で野生化していて、日本でも帰化植物となっており、イソボウキの名で呼ばれることもあります。日本には千年以上前に中国から渡来したと言われています。

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■いろいろな利用
観賞用
主に変種のトリコフィラ(ハナホウキギ)で、コンパクトな草姿で丸みがあり、緑の美しい草ですが秋には美しく紅葉します。花は淡黄緑色で、小さくて目立たず、雄花雌花があります。枝先が白く色づく「アカプルコ・シルバー」や紅葉の美しい「アカプルコ」と言った品種があります。

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ホウキの材料
葉が落ちた後は束にするとホウキとして利用できるのでホウキ草、ホウキギという名前が付いており、 江戸時代などには実際に使用していたようです。

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農家さんでは緑の綺麗なホウキを作る為に、早い時期に収穫して実を機械で落としてから利用するようです。茎が長くなるように品種を選んで剪定をしている様です。
pafuuun 様

観賞用で売られている苗や種から育てたものを秋に収穫して、簡単に作る事ができますよ。

ワイワイハズバンド 様(2分弱)

とんぶり
「とんぶり」は、食感がキャビアに似ているので畑のキャビアとも呼ばれます。観賞用のトリコフィラ(ハナホウキギ)のなかで種子の大きな系統の果実からつくられるもので、草丈が高く紅葉はしない様です。

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コキアはこぼれ種でも増える植物です。
植えたままにしていても、翌年には再び芽を出す場合があります。ただ、確実に増やしたいときは種を採取しておくのがおすすめです。


コキアは8月ごろから花を咲かせ、9月の下旬には実をつけはじめます。種を採取できるのは、紅葉も終わって株が枯れてきた10月下旬以降です。
また、コキアは細かい種をたくさんつくります。枯れた株を刈り取ったら、大きな紙や容器の上で振り、種を落として回収しましょう。
Platina様より一部抜粋


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