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【週末投稿】つれづれ有用植物#109(ヒユ科イノコヅチ属:イノコヅチ)

普段気にしなければ、ただの雑草。
しかし過去の歴史を紐解けば、その時代は有用だった植物もあるのです。

今回ご紹介する有用植物は、「イノコヅチ」という植物です。
イノコヅチの根を乾燥させて作った漢方薬(生薬)を牛膝(ごしつ)といい、利尿、強精、通精、通経薬とされていました。

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第二次世界大戦中の日本では、戦時下の食糧難で食べられる雑草として「夏の七草」の一つとして食用を推奨されてした植物でもあります。

この植物を調べてみると、関東の私の住んでいる界隈では結構公園の薄暗い所から、都内の庭に雑草として生えている所もありました。
知らないと通り過ぎる植物でも、気にしながら歩き始めると結構あちこちに存在している事が判ってきます。

春に若葉を採って食べてみました。

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特徴的なのは、灰汁が少ないため湯がいた後は何も処理せずに食べる事ができる事です。これはとても大事な事で、普段から野草を食べる視点からみると、湯がくだけで食べられるという事は、毎日負担なく料理出来る事に繋がる訳です。

■植物的特徴
本州・四国・九州の、道端や林内の木陰などに生育する多年草です。
丈は50-100cmです。茎の断面は四角形であり特徴的です。葉は対生し、長さ5-15cmの卵形~長楕円形で先が短く尖ります。葉は質が薄く、両面に疎らに毛があります。

ぜひ皆様も散歩がてら探してみては、いかがでしょうか?

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