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【週末投稿】つれづれ有用植物#63(キク科ステビア 属:ステビア)

パラグアイの先住民族、グアラニー族は「カー・エー(ステビア)」の葉を1千年以上も前から「甘いハーブ」として利用していました。1970年代まで世界の食品産業にとって未知の植物でしたが、それを世界に広めたのは大阪にある企業が製品化させたのがきっかけでした。現代では「ステビア」と聞くと、甘味料と連想される方が多いほどこの植物は有名になりました。

スポーツ飲料の商品名にもなったステビアは、ショ糖の300倍もの甘味度を持ちます。動物実験によれば、甘味成分のステビオシドは小腸で吸収されず排せつされます。

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また、同様に甘味成分であるレバウディオサイドAは純度95%の利用でゼロカロリー甘味料として使用が認められています。カロリーがほとんどないために、肥満や糖尿病患者またはダイエット食品としても年々消費を拡大していますが、わずかな苦味のためにショ糖との完全な代替は難しいとされていました。

しかし、その独自の苦味成分を取り除く技術(マスキング効果)が各企業の研究により開発されて「ショ糖と区別できない」ほどの製品が数年前から出始めています。さらに、ステビア抽出物のステビオール配糖体がブームになり、これをステビアの葉から得るのではなく人工的に作り出した企業が現れました。今後の甘味料戦争に火が付きそうです。

グアラニー族の小農家や他のラテンアメリカ国家で、昔からステビアを栽培をしている数多くの小規模生産者に、多大な損害を与える事も考えられ、個人的にはきな臭い感覚を覚えます。

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人との関わりで歴史ある植物ですが、先見の明があった日本人により、現代の大きな需要に結びついた植物なのです。

草丈は50 cmから1 m前後、茎は白い細毛に覆われている。夏から秋にかけて、枝先に白い小花を咲かせる多年草です。

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