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【週末投稿】つれづれ有用植物#114(ヒガンバナ科ネギ属:ワケギ)

ネギ属の植物のうち、ネギ、ワケギ、ニラ、ラッキョウ、ニンニクなどは、玉ねぎと違って、日本で伝統的に育てられてきました。よく枝分かれするために「分け葱(わけぎ)」の名が付いたと言われています。

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かつては玉ねぎの一種類として混同されたり、ネギの一種として呼ばれたりしましたが、染色体の分析によりワケギはタマネギとネギの雑種であることが判明しています。
一般的なネギよりも根の部分が膨らんでおり、そして葉や茎はネギよりしなやかで、地下部は赤褐色に肥大した鱗茎を作ります。
日本では広島県尾道市、佐木島が全国出荷量日本一だそうです。

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タマネギの花を付ける位置にワケギは珠芽を付けるという違いがあります。
珠芽の大きさは大抵ビー玉ほどで、直径0.5 cmと3 cmくらいになります。

珠芽は茎に付いている間に発芽し、生長します。芽は生長した重さによって下に曲がり、親株から少し離れた場所に根付きます。海外では英語「walking onion」という名称が付いた由来になります。

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また似た植物としてアサツキがありますが、こちらは枝分かれが少なく強い辛味が特徴ですが、アサツキはやわらかくて香りはマイルドです。

鱗茎は普通のタマネギと同様に調理に使われたり、酢漬けして保存されたり「ぬた和え」としてお酒のツマとして利用されています。

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【ぬた和え】

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PinguBanana は、無肥料・無農薬で栽培チャレンジしています。
園芸書には土寄せや追肥などテクニカルな内容が記載されています。
追肥する事なく何もせずに育成しますと、前記の方法と比較して成長は遅くなりますが、じっくりとワケギのぺースで大地の栄養を取り込む事で、健康な野菜が収穫できると思っています。

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【PinguBanana のワケギ育成】


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