【週末投稿】つれづれ有用植物#258(マメ科チョウマメ属:チョウマメ)
チョウマメは、タイ原産でマメ科の多年草です。
古くから花を着色の目的で、育てられてきました。タイ語ではアンチャンと呼ばれ、青い花が蝶の形に似ていることから名付けられました。
英名はバタフライピーと呼ばれています。
インドの伝統医学アーユルヴェーダでは、精神安定や鎮静に用いられるハーブとして何世紀にもわたって使用されてきたそうです。
また葉や茎は野菜や飼料として、花や根はお茶として、古代ギリシャ・ローマ時代から多くの人々に利用されてきたそうです。
最近日本でも有名になり、乾燥させたチョウマメの花はハーブショップなどで手に入るようになりました。カル〇ィでも見かけましたよ。
日本では通販などで種や苗を入手する事ができます。
5月過ぎて暖かくなってから種を蒔くと8月頃から花が咲き始めます。
一般的には花びらは青色ですが、薄紫や白い花や園芸種として八重咲のものなどがあります。日本では晩夏が開花のピークです。
もともと多年草ですが、寒さに弱いため日本では1年草として扱われます。
この青い色素は、生花や乾燥させたものをお湯で簡単に抽出する事ができます。エタノールにより抽出する方法もあります。
この色素は非常に安定しており、東南アジアではハーブティーや炭酸水、カクテルなどのドリンク、染料や化粧品の原料として使われています。
鮮やかな青色は、花弁に含まれるアントシアニンの一種「テルナチン」によるものです。組み合わせる食材によって、アントシアニンの青色から緑色に変化します。レモンなどの酸性の物質を入れると紫色に変色します。
■種から育てたバタフライピー・大きく森のようになる(7分弱)
花と畑と野菜ごはん 様
■色が変わる!?バタフライピーを使った映えデザート♪(2分強)
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■バタフライピーソーダ作り方 / コーディアルシロップ(2分強)
ハーブとアロマの暮らしの動画 様
ブルーの色素を楽しめる、他の植物としては「マロウブルー」というものがあります。薄紅葵(ウスベニアオイ)という植物(アオイ科)です。
マロウブルーに含まれているアントシアニンの量は、バタフライピーよりも少ないですが、粘液質が多く含まれているので、飲むことで風邪による喉の痛みや腫れ、消化器官の炎症を緩和することが出来るそうです。
レモンを入れるとピンクに変わります。
■ブルーマロウのハーブティー(3分)
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貴方も、このブルーの魅力を楽しみませんか?
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