【週末投稿】つれづれ有用植物#190(ヒユ科ヒユ属:イヌビユ)
野草は気にしなければ、ただの雑草。
でもその植物の成り立ちや、人との関わり合い(薬草なのか、食べられるのか)という視点でみて行くと、実はありがたい植物でもあります。
イヌビユはヨーロッパ原産とされて、帰化植物として日本では北海道から九州まで分布している一年草です。背丈は 30~40cm ほどになります。
花期は初夏から夏になります。茎の先と葉の付け根に花穂をつけて、緑色の目立たない小花が多数咲きます。
イヌビユの見分け方は、葉の先がへこんでいる事です。
■【ざっそう食ことはじめ】イヌビユのチーズオムレツ(13分強)
あゆみんのざっそうカフェ 様
若葉や果実(種)は食べられ、青菜のように色々利用できる野草なのです。
味に癖がないため、様々な料理に利用できます。
若芽や若葉、茎先を茹でて水にさらし、和え物やおひたし、バター炒め、卵とじ、煮つけ、天ぷら、汁の実、油炒め、煮びたし、あんかけなどに利用されています。大きく育った葉でも、天ぷらにすれば食べられます。
採取が容易でたくさん収穫できるため、塩漬けや茹でたものを冷凍にして長期保存することもできます。
「ヒユ」と「ヒエ」は別の植物です。
共通点は両種とも殻物になるということで、今では小鳥の餌として知られています。
ヒユは「アマランサス」が有名でケシ粒ほどの種子が食べられます。
追記 2023.09.27
散歩途中に、イヌビユを見つけました。
調べたら、こちらは「ホサキイヌビユ」という種で、穂がイヌビユより細長く、葉先がへこんでいない特徴があります。
早速、採取して家の庭で育てたいと思います。