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【週末投稿】つれづれ有用植物#251(キク科ヤブレガサ属:ヤブレガサ)
本州から九州にかけて落葉広葉樹林内のやや乾いた場所や、斜面に見られる多年草です。東アジアでは朝鮮半島に分布します。
早春に出る芽は、若葉が綿毛に覆われて愛らしく、名前のとおり、破れた傘のような形です。茎は高さが 0.5 〜 1.2m になります。
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芽は、開花しないものは葉が1枚出るだけですが、開花する芽は2枚の葉をつけます。茎はまっすぐに伸び、初夏になると、先端に花径1cm弱の白っぽい花をまばらにつけます。
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葉が展開する前の葉と茎は、山菜として食用にされます。
食用に適した破れた形が見られるのは10日間ほどで、その後は平らに葉をひらきかなり大きくなってしまいます。
若芽は、さっと茹でて水にさらし、おひたし、和え物、油いため、煮物にしたり、生のまま天ぷらにして楽しめます。
■【山菜】自然を味わう 【ヤブレガサ】(3分弱)
KENTANTAI 健啖隊 けんたんたい 様
2月から3月に出る新芽が人気の野草です。
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斑入り品種もあり、3月から10月にかけて葉も楽しめます。
花期は 7 ~ 9月 になります。
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似ている植物として、同じキク科の「モミジガサ」があります。
別名として「シドケ」、「モミジソウ」などとも呼ばれます。こちらの名前でご存知の方もいらっしゃるのではないでしょうか。
若芽には綿毛がなく、またヤブレガと比べて葉は切れ込みが浅く、全体に茶色味を帯びています。こちらも山菜として食べる事ができます。
しかしアクが強く、食味の評価は「モミジガサよりも味が落ちる」と言われている様です。
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一枚葉が興味をそそる。山菜としても。ヤブレガサ。