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【週末投稿】つれづれ有用植物#86(バラ科ワレモコウ属:サラダバーネット)
今回は日本でもまだあまり知られていない、有用植物である「サラダバーネット」をご紹介します。実は PinguBanana は最近まで知らなくて、タイトルの写真は購入してプランターに植えた時の写真なんです。
地中海沿岸に分布する毎年育つ多年草で、石灰質の草地や路傍に自生しているそうです。北米では野生化しているそうですよ。
日本の環境でも育てやすく、花後にできたタネが自然に落ちて年々増えていきます。発芽適温は15~20℃で、発芽までの日数は14~20日ほどかかります。
石灰質の土を好み、高さは30cm~70cmまで成長します。大きく生長するので、最終的に30~50cm位の株間をとりたいところです。基本的に乾燥を好むので、梅雨時期に雨をしのげる場所で栽培した方が良いでしょう。
葉っぱのフチは波状のぎざぎざになり、地際から茎を伸ばして放射状に広がります。主な開花期は初夏で細長い茎を伸ばしてその先端に小さな花を球状に咲かせます。花穂は緑色のがくと赤い雄しべの色合いが可愛らしいです。
寒さに強い多年草のため、凍結しない環境であれば長期間育てられます。
冬に地上部が枯れる事があります。その場合は地中の根を残した状態で冬越して、春には再び新芽が出てきます。
若いくて柔らかい葉が食用ハーブとして利用できますが、開花後は葉が硬くなりますので長い期間葉を収穫する場合は、つぼみが出来た時に摘むと良いと言われています。葉を摘んだ時は、爽やかな香りも楽しめます。
ハーブティーにも利用できます。
初めての収穫は、葉が20枚以上になったら外葉から摘んで収穫しましょう。
また、茎・葉・根にタンニンを含みますので、傷口の止血などにも利用されたそうです。なかなかの有用植物ですね。