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【週末投稿】つれづれ有用植物#237(サクラソウ科サクラソウ属:キバナノクリンザクラ)
今回はキバナノクリンザクラ(黄花九輪桜)をご紹介しましょう。
ヨーロッパから西アジア・シベリア南部に分布する耐寒性多年草です。
植物の命名は、時々根拠なく「感覚で付けられる」事があり、後から誤解を与えてしまう事があります。和名は残念ながらその類になります。
花が九輪に見立てて命名されましたが、花序が輪生こそするものの、段を作って咲くことが無いからです。
園芸店などではプリムラ・べリスで流通していますが、ハーブ名のカウスリップの名で販売されていることが多いようです。複数の花がつり下がったように見える咲き方は、鍵の束のようにも見えるため、ヨーロッパでは「鍵の花」と表現されることもあり、英名では、Key of heaven(天国の鍵)、St Peter’s keys(聖ペテロの鍵)とも呼ばれています。
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英名はカウスリップ(cowslip)と呼ばれ、日本ではこちらの名称の方が知られているかもしれません。
この植物は、多くの国で法律によって保護されていて、野生のカウスリップを採取することは禁じられているそうです。
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イギリスでは、早春に咲く代表的なサクラソウの仲間として親しまれると共に以下に示すように利用されてきました。
■花や若葉は食用やハーブとして料理に用いられています。
花はエディブルフラワー(食べられる花)として利用できますので、若葉と共にサラダにちらしたり、飲物に浮かべたりジャムや砂糖漬けにしたり、デザートの飾りにする事ができます。
■民間薬として
根と花は民間薬としても利用されてきたそうです。
鎮静・リラックスの効果があるとされ、不眠症の薬としてカウスリップティーが飲まれた歴史がありました。根にはサポニンが特に多く含まれているそうで、胸部の感染症や気管支炎、百日咳の治療に使用する事ができると言われています。
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PinguBanana が住んでいる関東の露地では、越冬が出来て春には新葉が出てきます。