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40歳で不倫して女を取り戻した話21

彼との約束の日になった。
朝からばっちりメイクをして、髪はゆるっと巻く。
新しく買った白いブラジャーにガータベルトをつけてストッキングを装着する。私は金具にストッキングのレースをかけるのが苦手だ。手こずりながらなんとかできた。Tバックを履いて下着の準備はできた。
白のマーメイドスカートにふわっとしたブラウンのニットを合わせる。
今っぽいアイテムは若作りにならないように色だけは気をつける。
最後にSHIROのサボンをシュッと吹きかけた。

いつも通り出社する時間に家を出る。

有楽町のマルイの前で待ち合わせ。
もう彼はついていて私に気付いたようだ。
「久しぶり。待った?」
彼の顔を見て嬉しくなって笑顔がこぼれる。
やっぱり好きだ。
「久しぶり。ちょっとね。早くついちゃったから。行こっか。」
映画を観る。正直映画を観たいわけではないが、朝からやってるエンタメが映画しかない。朝から夕方までホテルも悪くないけど、デートをしてみることにした。

朝の映画館は人がまばらで周囲には人がいなかった。上演が始まると時折彼と目が合い、キスをした。話が進むごとにその頻度は増え濃厚になっていく。
映画が終盤に近づくと彼がグッと体を近づけて、スカートのウエストから手を入れてきた。思わず羽織もので腕を隠す。指は私の奥の方へ行こうとする。
すっかり濡れてしまったTバックをずらして指を入れて感触がわかると入れた指を出し舐めた。
そして私に言った。
「どうしたの。すごく濡れてるよ。」
耳元で囁く。
「だって。あんな濃厚なキス何度もするから‥」
映画の内容は入って来ない。
それから濃厚なキスを何度もした。

映画館を出て早めのランチにした。人気のイタリアンで生ハムが有名だ。ワインと加工肉とパスタをお腹いっぱい堪能した。
彼と会ってなかった時のこと、子供のこと、仕事のことセックスのこと色々話した。共通の話題は少ないがそれなりに楽しんだ。

「ドンキ行っておもちゃ買おっか」彼の提案で新宿に移動した。

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