きみ、ぜんぶ、の、せい

心を空っぽにして
もう片方の心に耳をすますと
小さな足音が私の中にこだまして

こうやって手足が冷えるのを
ゆっくり感じていられるの
久しぶりだなって
嫌われるの知っているけど小指を絡める

あくせく働いていた昨日から
ご褒美が届いて
このまま時を止めて
独り占めしてみたいなって

君はいつもどこか気だるげで
私はいつももどかしい

私の私も知らない 名前のない想いが
あなたの心の琴線に触れたら良いのに

そしたら
そっぽを向いたり 優しい意地悪したり
しなくて済むのに

君は少し考えて
そんなのつまらないよって真っ直ぐになる

幸せすぎは毒みたいで
平和すぎる世界では平和に気がつけないはずで

嫌いな君があるから
僕はまるごと君を好きになれるんだよ

そう言ってクシャっと大好きになるから

明日の晩御飯
サボっちゃおうかな、なんて思うの


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