ものがたり、へのワクワク
ついに、ついに。大好きな松尾太陽さんのフルアルバムのリリースが発表された!!Magic、体温、ハルの花の毎日聴いている大好きな3曲に加え、新曲が7曲も!今から9月の発売が待ち遠しい!
興奮する頭でひとしきり喜んだ後、ふとアルバムタイトルが気になった。落ち着いてアルバム発売のお知らせを読み返す。
ものがたり
ああ、なんて。なんてぴったりなアルバムタイトルなんだろう。タカシくんの歌声はいつだって、視界を明るく広げて、たくさんのものを見せてくれる力を持っている。超特急のときも、ソロの時も。超特急の時の歌声は、ダンスと合わさりながら、曲の世界を照らし輝かせて、ぶわっと一気に広がるような感じ。ソロの時のイメージはもっと、歌そのものだけで、どこまでも深くじわじわと沁み込みながら、ゆっくりと内側から灯っていくようなイメージ。あくまでも個人的に。どちらも、聴覚だけではなく全身で「聴く」感じがするのが堪らなく好き。タカシくんの歌声の多彩さは本当にすごいと思う。どんな曲でも、その色とりどりの表現豊かな歌声で、ぴったりの色を添えて歌い上げる感じ。
タカシくんが歌うと、歌詞の情報量がとても多い感じがする。言葉ひとつひとつを丁寧に扱っているのだろう、そのひとつひとつに込められている気持ちが感覚的に伝わってくる。そしてメロディに合わさって耳に届くことで、ふだん使っている言葉より圧倒的に多くの情報量をもつ言葉になる。その言葉たちで編まれる歌声は、深くて、広い。だから、その歌声は耳から入ってさまざまな刺激となり、容易く記憶や感情と結びついて、歌の中の世界に自分が見える感じがする。タカシくんの歌を通して、自分の、言葉になっていないものがたりがふわっと浮かび上がる感じ。
そのタカシくんが出すアルバムのタイトルが、ものがたり、だというのだから。それはまるで、人生の中で滅多に出会えない、ものすごく大切な物語になると思うのだ。
ものがたり / 松尾太陽 9月8日リリースのフルアルバム