セルフカウンセリング
そこにいる、あなた。
あなたは自分のことを、弱い人だと思っている?
私には、あなたの事がこう見えている。
いつも一歩下がって、周りの顔色を伺っている。
必死に相手の思考を読み、行動を読み、自分に何を働きかけてくるのかを考える。自分を守るための先読み。
攻撃も脅威も何もない、安全な場所にずっと居たい。
慣れ親しんだ場所から離れたくない。せっかく作った自分のスペースを、作り直すのは大変だから。
守るものが自分以外にも出来てからは、動きは完全に停止したね。脅威が迫ってきた時に、この場所を離れて新天地に期待する賭けには出られない。自分だけでも辛いのに、ましてや周りに迷惑はかけられない。
そう、現状を維持し守る事が正義、愛情、優しさだと自分に言い聞かせた。いや、その選択が一番楽だったね。
でも、自分も知らない本心は冒険を望んでいたのかも。
ならば、なぜ酷く臆病になってしまったの?
きっとそれは、産まれてから今までに、その時に必要だった様々な愛情を、受け止め損ねたから。
例えばね、あなたが2歳の頃
初めて何かを我慢する事ができた時に
「我慢できるあなたはすごい」って褒められたのかも。
でもさ、我慢出来ない時、酷く叱られたのでは?
今のあなたが親ならば、こう言えるかな。
「我慢できたのね、私はとてもうれしいよ」って。
例えばね、あなたが5歳の頃
自信満々に作り上げた宝物を、身近な大人が容赦なく
大人の力で壊しに来たのかも。甘やかしてはならない
現実を知らねばならないと言って。
今のあなたがその大人ならば、こうできるかな。
いきなり現実を突きつけるのではなく、その自発性を
認め、受け止めてあげること。現実は、知識として
後からゆっくりと伝えてあげること。
もう、記憶にも残っていないことかもしれないけど、あなたの個性や性格、価値観を作っているものは、あなたが経験してきた事の蓄積だから。
本当は、愛されていたのかもしれないけど
あなたはそれを受け止め損ねたのかもしれないね。
出来事をどう捉えたかによって世界は変わるけど
その選択肢を持たない子供の頃の出来事は、ずっとあなたを縛ります。あなた自身にも見えない鎖によって。
もしもあなたが、辛い過去の思い出に縛られていたり、あの時、優しくされなかったと恨みを抱いているのなら、こう考えようね。
言ってもらえなかったことを数えるよりも
言って欲しかったことを伝えよう。
伝える相手は、誰でも良いんだよ。
当事者でなくても良い。
信頼できる人がいるならその人に。
いや、自分自身に伝えてあげるのも良いよ。
こうして欲しかったんだよねって。
そうするとね、弱いままの自分でもね、とても好きになれるんだ。とても愛おしくなれるんだ。
自分を好きになると、他人も好きになれる。
自分に感謝できると、他人にも感謝できる。
ほら、少しだけ他人が怖く無くなってこないかな?
あなたは優しくて強い人。
あなたの周り、本当は優しさで溢れているよ。
だいじょうぶ。
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