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『ドリームランド』

1930年代
世界大恐慌の真っ只中
テキサスの荒れ果てた広大な土地

南の国境の向こう側は、太陽の輝く夢の国だったのだろう
見たことさえない青い海、白い砂浜
国境を越えれば幸せが待っている
きっと

無垢な17歳の少年と、その無垢を失った自分に罪悪感を感じる美しい犯罪者
2人はそれを信じてた
死ぬかもしれない…だとしても

1度も都会の出てこない荒れ果てたテキサスを延々と写し出す映像が、2人の思いに説得力を持たせた

ナレーションの入る作品はあまり好きではない
でもこの作品は、妹がナレーションをする
それに意味があることに最後に気付く

マーゴット・ロビーが熱望したという映画化
おそらく低予算で作られたのが見てとれる、出演者や、稚拙な脚本と映像
でもその若さが力強さに感じられて、好感が持てた

大人になって夢を持てなくなってしまった自分に、たまにはこんな映画を観させてあげるのもいいのかもしれない


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