知られざるメダカの世界③〜日本のメダカ、最大の敵は人間!?
皆さんはメダカが絶滅の危機にあることをご存じでしょうか??
現在、日本にいる2種のメダカ、「キタノメダカ」と「ミナミメダカ」は絶滅危惧種に指定されている。
メダカ減少の理由はいくつかあります。
住処とする小川の減少やメダカを捕食するブラックバス、アメリカザリガニなどの外来種の存在。
そして今深刻になっている問題が、改良品種のメダカ放流です。
メダカは共喰いする魚ではありませんが、野生のメダカと放流された改良品種のメダカが交尾をすれば、純粋な遺伝子を持ったメダカが産まれないのです。これを「遺伝子汚染」といいます。
メダカ自体は存在するが、本来の純粋な遺伝子を持ったメダカがいなくなることは事実上の絶滅になるのです。
最近、メダカの改良品種がブームとなり、様々な体色のメダカが人間の手によって生み出されました。それらは高値で取引されることもありますが、売れ残ったり、色が悪いメダカは川に捨てられるケースがあります。
小川の減少も外来種の増加も改良品種も元はと言えば人間が招いた結果です。もしかするとメダカにとっての最大の敵は私たち人間かもしれません。
もし小川を見て、彩り豊かなメダカが泳いでいたら、キタノメダカとミナミメダカが絶滅に近づいていると思ったほうがいいかもしれませんね。