2021年もSUPER BEAVERを推したい。アイラヴユーのSNS動向観察してみた
音楽マーケティングを勉強しつつ、音楽専業のデータ分析・デジタルプロモーション会社「arne」でお手伝いしている私です。
以前、ONE OK ROCKのオンラインライブの開催までSNSを観察していた私ですが最近気になるバンドがいます。
🦫 それはSUPER BEAVER
バンドを好きになったのは3〜4年くらい前なのですが、最近気になったのはリリースプロモーションとコロナ禍におけるSNS動向。
コロナ禍になってから、フェスで見かけるバンドが大人しく感じる…そういった話題が会話に出てくることが多々ありました。フェスやライブがなくなると、こんなにもバンドとの距離が空いてしまうのかと切なくなる日もあります。
そんな中、個人的に頻繁にSNSでみる機会が増えたなとバンドがいました。それがSUPER BEAVERです。
実際に2020年のコロナ禍から現在まで、YouTubeの登録者数、Twitterのフォロワー数、Spotifyの月間リスナー数は増えている傾向にあります。
『アイラヴユー』はSUPER BEAVERにとって2021年の始まりの曲であり、2月にリリースされたアルバムの表題曲。
この『アイラヴユー』という作品がリリースされるまで〜されてから現在に至るまでSNSの投稿が個人的に凄まじいと思ったので、今回はその一部をnoteにまとめてみることにしました。
📅 怒涛の投稿スケジュール
まずは2020−2021年の年越し〜2月17日にTHE FIRST TAKEにてアイラヴユー動画が投稿されるまでのバンド公式のSNSスケジュールをnotionにまとめてみました。
カレンダーにすると…👇
という感じで、鬼スケジュールです。
上記のリストには新規で投稿されたSNSポストのみ+主要トピックスを抜粋しているので
①告知は複数回に分ける(大きい告知だと数日前からカウントダウン投稿)
②テレビやラジオ、YouTubeオンエアの際は放送前、最中、直後にもツイート
③新規ツイートに併せて過去ツイートも積極的にRT
あたりはカウントしていないです。これらの投稿も含めると、毎日4〜5投稿以上はしているのではないでしょうか🥺
ここまでくると、SNSを見ている時間の中でも目にする機会が当然増えます。
あとこれはバンドによるのですが、公式Twitterに中の人を感じるのがいいなと。
アーティストによっては無機質的な(bot感のある)アカウントもありますが、ビーバーは公式の“人がいる感”が合っているなと思っています。
📱 アーティストからの発信やRT協力が積極的
アーティストからの発信や公式TwitterのRT協力が積極的(相互の連携が素晴らしい)、これが彼らの強みでもあると考えています。
バンド公式が何か告知をツイートする
⬇️
メンバーがRTする+引用リツイートして投稿する
RTするだけでなく、メンバー本人の言葉で投稿している姿が多々見受けられました。メンバーの思いを綴ったSNS投稿パワーは何よりも最強です。
また、Twitterでは告知ばかりではなく、コミュニケーションやUGCを促すような企画もありました。
💡リリースタイミングでのハッシュタグ企画
💡オリジナル画像での感想大募集企画
→最近ソニー所属のアーティストはこの画像系の施策を度々見ます
💡レーベルアカウントでの番組放送アンケート企画
💡ラジオ情報を一覧化
→上記のカレンダーでも一部書いていますが、怒涛のラジオ出演やコメントオンエアなどがあったのですがその放送情報をわかりやすくまとめてくれるという有り難すぎる投稿。
💡リリース後は楽曲のコード譜画像を公開
→UGC用かなと思いました。
メッセージ投稿に関しては「メンバーもみます」という記述があるとともに、実際にメンバーの投稿も寄せられていて素敵だなと思いました。
ハッシュタグ企画もそうですが、気軽に参加できる型で「本人が見ている」というのがわかる施策がうてるのはSNS活用の魅力のひとつだと思います。
✨ SNSセンスが素敵 作詞作曲担当・柳沢さん
メンバーの中でも柳沢さんの投稿が毎回タイムリーで素敵だったので紹介します。
→Linkfireとともにセトリを公開
→オリコンチャートが発表されたタイミングでのストーリー
→Linkfireのリンクを入れた告知
柳沢さんのようなSNS発信力高めのメンバーがいるのと、メンバー全員でみても投稿頻度は高めなところも強いな〜と思います🤔
🎥 最も伸びているYouTube
SNSの中でも一番伸びているのがYouTubeです。
ここ2月リリース近辺だとTHE FIRST TAKEの追い風もあり、1日約1000人ペースで登録者が増えていました。
SUPER BEAVERのチャンネルでは、YouTubeのアルゴリズム最適化となる動画視聴時間や滞在時間を伸ばすポイントが2つありました。
①生配信でファンとコミュニケーション
ひとつは「都会のラクダSP~自宅のラクダ~」という生配信連載企画。全12回行われたこちらの企画ではメンバーがそれぞれの自宅から生配信に参加し、それぞれの言葉で近況を伝えたり、ゲームしたり、ファンとコミュニケーションをしていました。
この生配信が行われていた時期が4〜6月と春フェスから夏始まるフェスあたりまでの期間。
フェスでビーバーを見かけるかことが本当に多かった分、こういった形で時間を共有できるのもファンにとっては嬉しいことでした。
②LiveをYouTubeでも生配信
もうひとつは、2020年12月に行われた横浜アリーナ2daysのライブをYouTubeで生配信したこと。
開催中止となってしまった公演のYouTube生配信はとても嬉しかったし、画面越しでも熱量そのまま伝わってきて流石でした(アーカイブには残っていません)。
無観客で無料の生配信ライブ。中止では済ませず、配信として実行に移して……裏側ではどんなことが起きていたんだろうと思うと、こんな素敵なライブを見せてくれてありがとうという感謝がこみ上げてきて溢れ出ます🥺
この公演以外にもLiveの生配信はいくつかあり、1月に開催された豊洲3days公演も配信していました。
💭 個人的に思うこと
最後に、調べていて思ったのは
SUPER BEAVER、TikTok開設いいのでは? と。
(※あくまで個人的な意見です)
TikTokってYouTubeの次か、それに匹敵するくらいか、それ以上かと言えるくらい音楽との出会いがあるSNSです。
さらに利用者は10〜20代と若年層が多い。
調べたところSUPER BEAVERのファン層は10代は低い傾向にあるので、ここをTikTokで伸ばせるのでは? と思っております。
TikTokから今伸びているYouTubeへの遷移も増やせる可能性もありますし。
ロックもTikTokと相性いいと思っています。一方で公式アカウントが少なかったり、きちんとTikTokに楽曲が納品されていないジャンルでもあります。
10代の今の時期には「青い春」とかめちゃくちゃおすすめしたいです。
青春を感じる曲も多いので、10代にもぜひビーバーを聞いて欲しいです。
ちなみにTikTokで #スーパービーバー を調べると98万回以上視聴されている人気コンテンツになっています。
自分もTikTokでビーバーのプレイリスト動画あげたら結構回っていました。
もうすぐ1万回再生いきそう🙌
TikTokはバンドにとって取り扱いが難しい場合もありますので上記はあくまでも個人的な意見ですが、いちファンとしては、どんな形にせよ好きなバンドの曲が時代をこえてずっと愛されたらいいなと思っています。
ビーバーが拡がっている理由はもちろんテレビなどのメディア露出が増えたこともありますが、日々のSNSの積み重ねによってエンゲージメントを高めていることも確かだと考えています。
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