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始まりはiPhoneで撮った自主製作映画②


前回はキャスト募集の際ギャランティは必ず用意しよう。
ってところまで書いた。

僕がはじめて撮る映画は「Opus posthumous」
同棲中の彼女と喧嘩し、アパートを飛び出した絵描き志望の田中は、友人の安田を頼った。安田はストレス発散のために田中の彼女(香織)を殺す練習をしようと誘う。
というところから物語は発展していく。

尺は結果的に80分程度の長編作品になった。
僕が最初にイメージして書いた絵コンテ通りにはならなかったり、撮影日前日に雨予報が出て脚本をがらっと変更するハメになったり、様々な予期せぬ"たり"に襲われた。
キャストさんにもご迷惑おかけした部分も多かったと思う。
若さ故の勢いと情熱があったがイレギュラーばかりで至らぬ点ばかりだなー、俺ってばあんまり才能ないんかなーって落ち込むことばかりで、これを期に僕は一生映画撮ることはなかった、、END

にはならなかった。

ずっと楽しかった。
目の前で僕がイメージしたフィクショナルなものが、僕じゃない人たち(キャスト)が演じることで作り上げられる。
そして僕はその様子を僕が最高に心地良い高さから、位置から、カメラを通して覗く。
編集に入るとそれまでバラバラだった素材が繋ぎ合わされ形になっていくなどなど、全体を通して過酷な環境、スケジュールであったのは間違いないが

これって本物の映画っぽくねーっ!?

というワクワク感が大半を占めていた。
製作自体は苦ではなかったのだ。

要は映画監督になって自主映画を撮るという事だけでいえば、低予算でもiPhoneでも作れるし、映画学校に絶対行っていないとダメってわけでもなければ年齢制限や資格を必要とするものでもないので、世の中の大半の人がちょっと本気を出せば、それなりのものができると僕は思っている。
難しいことは一つ。

おもしろい映画を作る

ということ

続きはまた今度

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