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始まりはiPhoneで撮った自主製作映画①

「映画を撮りたいんですが、どうやればいいですか?」
いつか僕がこれを監督志望の若者に聞かれたときに、この記事見てって言えるように残しとく。

僕は映画を撮るぞって気持ちだけでスタートした。
年齢は22〜3歳だったかな、多分そのくらい。
学校には行ってなかったけど、地元テレビ局の報道部で音声マン(って言ってもカメラ直挿し気合いの音録りだった。ミキサー使ってない。)とカメラアシスタントとしてめちゃくちゃ働いた経験があったので不安は全くなかった。だが特別僕が強靱なハートを持っているとか、エリートだったわけではない。
怖いもの知らずのお馬鹿な若者だった。ただその無謀ささえあればいい。撮り始めは特に無根拠な自信が推進力となるからだ。

カメラはiPhoneの9とかだったかな。700円くらいの映画用のカメラアプリを使った。そしてiPhone用のリグを買ってライトをカスタムした。
音声はTASCAMのボイスレコーダーでスタートと同時に録音開始。ピンマイクが何本か。
あとはデコピンで折れそうな貧弱な三脚とiPhone用のジンバルも買った。
機材費は正味5万もいかなかったがこれだけあれば十分。

ストーリーは直感的に書いた。国語が昔から得意だったから文章を書くのは全く問題なかった。
次に簡単な絵コンテ。これも頭の中に映像がイメージできるのでただそれを描いた。
上記の二つに関しては初心者上級者関係なくできないなら映画監督としての才能あんまりないと思うから潔く諦めた方がいいかも。あんまりコツとかないしね。

次は仲間を集めた。
といいたいとこだが、もちろん仲間を雇う金はなかったので仲の良かった友だち1人に声をかけて音声を任せた。
今でもよく付き合ってくれたなあって感謝してる。
その流れで絵コンテを確認しつつ、撮影日を決めた。超短い短編でもない限り1週間くらいは抑えたほうがいいと思う。
ここら辺になってくるとキャストの募集をはじめたほうがいいだろう。もちろんお目当ての役者さんがいれば交渉をしよう。
この時必ずギャランティを用意してくれ。
タダで映画撮ろうなんて甘い考えは捨てて欲しい。
あ、部活ならいいかもまじの友達同士とかも別かな。

世の中には既に映画を撮ってるやつで今回はご協力という形ですのでギャランティはお支払いできませんって言ってるやつがいるが、そういうやつらは思考が貧乏で狭い認識の世界でしか物事をみれない映画ゴッコヤローだから生き残れないし何しろ作る映画がつまらないから、見習わなくていい。
映画ゴッコヤローで結構ですって俺の目も見れず開き直るやつもいると思うけど厚顔無恥も甚だしいのでずっと屍やっててくださいって感じ。

とまぁ、脱線しかけたけど、
少額でもいいから自分が死なない程度のお金を渡そう。これは映画だけに限った話ではないけど、感謝の気持ちは相手に分かりやすく伝えなきゃ伝わらない。

この映画で人生変えてやる、世界を変えてやるって思ったらお金も使い所間違わずに真摯にぶちこんで、削るとこは削って、チームで困難にぶち当たって皆で突破して、そうやって全力で作られた映画っておもしろいよまじで。

長くなりそうなので、続きはまた今度


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