本音と嘘と建前

付き合って約1ヶ月の彼女。
来月の予定について話してた。
まさかこんな空気になるなんて思わず
「マイヘアのライブは誰と行くの？」と尋ねた。
「あっ……言ってなかったよね。」
それだけでもう充分だった。
というか、伝わってしまった。
ライブの予定は数ヶ月前に決まるのが普通で
まだ付き合ってなかった時に決まった事。
その時点で一緒に行く人も決めてる訳で
相手が誰であれ文句を言う権利はないのだろう。
でも本音では、男とライブに行って欲しくない。
しかもどんな関係なのかも知らない。
不安や不満の感情で埋め尽くされてしまった脳内。
小さい自分が嫌になる。でも、それが本音だ。
顔や態度には出てしまっただろう。
でも口では「あぁ、そっか。分かった。」と
そっけないが、精一杯の言葉を返した。
この見栄に意味があるのか。
素直に言うべきだったのか。
今の俺には分かりそうもない。

ここ数日、毎日のように良い事と悪い事
またはポジティブとネガティブが混在してる。
今日はどデカいネガティブが2つ。
一つは言うまでもない。
もう一つは、前に彼女が手術したという事。
本人曰く、今はなんの影響もないし再発もしない。
でも俺だったら、仮に年に一回の通院や
再発の可能性があっても隠すだろう。
大切な人に心配をさせたくない。
人によっては「大切な人には伝えるべき」
なんて言う人もいるだろうか。
自分は言いたくないが、相手には頼って欲しい。
矛盾してるのは分かるが、これが本音。
世界中のアーティストが
人を好きになる辛さや苦しみを歌ってる。
分かるような、分からないような感じだった。
でも今なら少し、いや、かなり理解出来る。
素人なりに作詞出来てしまいそうな程に。
話が長いとよく言われるが
どうやら文章も長くなってしまったようだ。
キリがないので終わる。
無理矢理でも。
なのでまとめると
僕は彼女のことがたまらなく好きみたいだ。
幸せなやつよ。