東大受験に当たって
私は現在進行形で黒歴史を作っている
痛々しい高校生だ。
弱冠十六にして自分が周りと比べ知的にさほど
優れていないことに気付き絶望した。
子供の頃の私達はみんな夢想家だった。
プロ野球選手に宇宙飛行士はたまた小説家
これらの大きな夢を掲げられたのは
その重さを知らなかったからに過ぎない。
小中の自分は半ばいかさまとも言える母親の
英才教育によって、自分が優れた人間だと
錯覚していた。しかし努力していない周りと
努力していた自分で差がつくのは当たり前で
それが才能に由来するものとは限らない、
しかしその間に夢はどんどん膨らんでゆく、
そうして膨らんだものが弾けるとき、人は
大人になってしまうのかもしれない。
しかし私はそうはなりたくない、
夢を追いかける資格を持っていなくても、
足掻いてみたい。試行回数を増やせば成功率が低かろうとい上手く行くかもしれない、一生子供の
ままで良い、笑われたって良い、大きすぎる
夢を抱えて生きていたい、私は今周りが持っている
圧倒的な才能を目にして、怖気付いている。
私たちは皆何者かになろうとしている。
何者かになれている人はほんの一握りだろう
しかし、それを夢見る人間と嘲笑する人間
であれば前者の方が美しい、私はあまり頭が
良くないなりに、もがいて生きることを目標に
して生きてみたい。
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