アンカリング
こんにちわ。観測ログです、最近の話で第5感で反応しろってトップアスリートの練習がやってたのですが、今回アンカリングをご説明させて頂きたいと思います。
モデリングの続きになります。読んでない方は是非読んで下さい。
アンカリングとは
アンカーと呼ばれる先に与える情報が判断を歪めアンカーに近づく心理学の現象のこと。
アンカリングとは一般的に、断片的な情報の基準を設けて、選択したり、判断したり、五感を引き起こすことです。
トップアスリートや成功者は、このアンカリングという性質を意図的に使って最高のパフォーマンスを出していたりします。
目次
1・アンカリング効果
2・自分のアンカリングを追及する。
アンカリング効果
スポーツ選手などが試合や勝負の前に行う動きや習慣などもアンカリングです。例えば、力士が土俵に入る前に顔をたたいたり、イチロー選手がホームに立った時、バットで前に突き指すポーズも、常に最高のパフォーマンスを引き出すためのアンカリングです。
アンカリングは、アンカーを行うタイミングが重要です。
感情体験がピークに達する直前でアンカーを行います。
アンカリングは視覚的アンカー(特定のジェスチャー)、聴覚的アンカ(特定の言葉や声のトーン)、感覚的アンカー(特定の場所に触れる)などを組み合して行います。
アンカリング効果の概要
アンカリング効果とは、最初もしくは同時に提示された特定の特徴や数値(価格)、情報が印象に強く残ってしまい、意思決定や判断に影響をおよぼす傾向のことです。ヒトは、情報が十分にそろっていない場合に、特定の特徴や情報の断片を重視しすぎる傾向にあります。このヒトの心理の特徴をうまく活用しているのが、アンカリング効果です。
購買における意思決定の場面では、最初に価値判断のおおよその基準を設定して、その後の判断を調整します。
価値判断基準を設定するための情報が十分に無い状況では、最初に着目した情報や数値のために判断基準にバイアスがかる傾向にあります。
最初に提示した情報によって、のちの判断に大きな影響を及ぼします。アンカリング効果は、このように人の心理効果を活用しています。
価格のアンカリング
例えば、スーパーでたまねぎを買うとしましょう。
あなたが最初にたまねぎを見た時の価格が、100円だったら、たまねぎの価格が100円にアンカリングされます。
(たまねぎ=100円ぐらいと結び付けられる。)
そうなると、次回から100円を基準にたまねぎが安いか高いかを判断するようになるのです。
これはいわば自分の価値基準になるのです。
ビジネスでのアンカリング
他にも、noteなどのレターによく書かれているもので、『〇万円の価値があります。それを先行販売で限定部数〇千円で販売します』というような感じで使われているのも、そのnoteの価値を最初にアンカリングするためです。
最初の〇万円が基準になれば〇千円がどれだけ安く感じたかこれがビジネスでのアンカリングになります。
勿論、価格だけでなく、最初に(納得出来る理由が前提)高い基準を設け、その後に低い基準の魅力的なオファーをすることは、色んなビジネスでも頻繁に活用されています。
価値や体験のアンカリング
勿論、価格だけでなく、価値や体験もアンカリングしています。
例えば、
幼少の頃に「犬に噛み付かれた経験がある。」という人は、「犬=怖い」とアンカリングされる場合があります。
そうなると、大人になっても犬を見るだけで、犬が(アンカー、引き金)となり「怖い」という感情が条件反射的に引き起こされるということです。
アンカリング効果を価格に利用する例:
・通常価格との比較
・他社価格との比較
・メーカー小売希望価格との比較
自分のアンカリングを追及する
日常で体験しているアンカリング
他にも、
■特定の花の匂いを嗅ぐと、楽しかった記憶が蘇り気持ちが高まってくる。
■恋愛していた時に二人でよく聞いていた音楽を聞くとテンションが上がる。
■クリスマスに良いイメージ体験がある人は、クリスマスソングを
聞くたびに高揚する。
■川のせせらぎの音を聞くとリラックス出来る。
など、誰でも日常的にアンカリングを体験しています。
アンカリングは人間の性質
このアンカリングというのは、普段の日常、ビジネス、恋愛、経験と様々なところで無意識的に人間の性質として誰しもが無意識的に使っています。
そもそも、なぜ、このアンカリングが人間に備わっているのか?疑問になりませんか?
人間の脳の性質
人間は無意識的に膨大な量の情報を日々処理しています。そして、日常の全ての情報を脳が処理することはまず不可能なので、脳が意識的に優先してあなたが必要とする情報だけに焦点を当てて情報を処理しています。
イメージで言えば、10000個の情報が転がっているならば、その中で、意識的に得れる情報は2個か3個。といった感じです。
人間の脳の性質の例
例えば、あなたが電車に乗っていたとしましょう。そこには無数の情報が存在します。電車の外の景色、前に座っている人、横に座っている人、つり革広告、電車のアナウンス、電車の中の温度。
詳細な情報になっていけば、電車のシートの色、形、感触・・・
こういったひとつの場面においても無数の情報が転がっているわけです。
脳は必要な情報だけ収集
これらの無数の情報を一気に処理するのは不可能なため、脳みそが勝手に必要な情報だけに焦点を当てている。ということです。
あなたが、電車の外の景色に興味があれば、「窓の外の景色を見る。」という情報を選択し、それ以外の情報は遮断することになります。
つまり、「普段は気づかなかったけど意識するようにしたら
気づけるようになった。」ということは意識的に普段意識しないことに
焦点を当てたから気づけるようになったということです。
アンテナを張る
僕がよく「アンテナを張りましょう」と言うのも、意識的に見つけたい。探したいものに意識を向けておくことでその情報を無意識的に脳が見つけようとするのです。(情報収集の優先順位が高まる)
引き寄せの法則とも近い部分があるのですが、意識的にアンテナを張っている情報を収集しようとするのが、人間の脳みそだということをここでは覚えておいてください。
例:あなたが欲しい車を探していると、日常でその欲しい車が
頻繁に目に入るようになる。
人間の脳みそが膨大な情報を処理している。ということを理解してもらうと、このアンカリングという機能が、なぜ備わっているのかも理解できます。
つまり、アンカリングは脳の情報処理速度を高めるために備わっている人間の機能なのです。
言ってしまえば、アンカリングはショートカット機能だと思って貰えれば
理解しやすいかもしれません。
アンカリングの性質を活用
「このアンカリングの性質を意図的にプラス要因において
活用しましょう。」という事が今回の目的です。
簡単に言えば、アンカリングで、「あなたの良い状態を意識的に引き出せる状態。」にすることが目的です。
まとめ
アンカリングしたい体験を思い出す。
今回は、リソースフルな状態(やる気に満ち溢れている状態、テンショ
ンが高まっている状態、気分が高揚している状態)をアンカリングして
いきます。
リソースフルだった時(一番生き生きしていたり、輝いてたり、やる気、
自信満々だった時のこと)を思い出して紙に書き出しましょう。
例:○○を達成した時にやる気が満ち溢れていました。
思い出す体験のポイント
1:その体験が強い感情体験であればあるほど、アンカリングしやすくなります。
2:日常の体験よりも刺激があり、ユニークなもの、記憶に鮮明に残っている体験が望ましいです。
3:ネガティブな経験を一緒に思い出さない。アンカリングしていく上で、ネガティブな感情も一緒に思い出すとその感情も一緒に記憶されてしまいます。
今度はその体験を言語化させていきます。そのリソースフルな状態に戻ってみて、その時に
・何が見えるのか?
・何が聞こえるのか?
・どんな感じがするのか?
をまずは紙に書き出して、その時の感情を表現するしっくり来るフレーズを作る。
ここでのフレーズとは、「私はやれば出来る。」とか、
「私は自信満々だ!」とか、「私は最高に輝いている!」とか、自分の中でしっくりくるフレーズを作ってください。ここでは、出来る限り「シンプルで覚えやすい。」フレーズにしてください。
今度はその体験を目を閉じてイメージしながら自分のフレーズを口に出していきます。イメージして言葉に出している時で「気持ちが高揚している状態」になった時にアンカリングしていきます。
※気持ちが高揚してくると、顔がにやけてきたり、頬が緩んできたり、ワクワクしてきたり、などのあなたの状態の変化が少し起きたりします。
※また、出来るだけ一人の静かな場所で実践してみてください。
アンカリングのコツ
アンカリングは特殊な行動とリソースフルなイメージを結びつけて引き出す必要があります。なので、日常、無意識的にやるような動作はアンカリングしづらいですので、普段はやらない特殊な行動、かつシンプルである必要があります。
※行動以外に音、匂い等、また組み合わせでもいいですが、普段でも簡単に出来るほうが活用出来るので特殊な行動のほうがいいでしょう。
トップアスリートだとイチローとか五郎丸が分かりやすいでしょう。
note乞食してます。100円是非下さいw嘘です