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絶滅の危機に瀕したカワウソ
はじめに
今回はコツメカワウソについて少しでも知っていただきたいと思い、記事にしました。
日本でペットとして飼育されているカワウソのほとんどがコツメカワウソのためなじみがあると思います。
近年、SNSやメディアをきっかけに人気が跳ね上がっています。
そんなコツメカワウソですが、実は絶滅の危機に瀕しています。
絶滅の危機に直面している理由
では、なぜコツメカワウソは絶滅の危機に瀕しているのでしょうか?
第一に熱帯林や熱帯の水辺の減少があげられます。
この原因としては焼畑農業、農地などの転用、商業伐採などがあげられます。
もう一つの理由としては密猟、密輸があげられます。
今回私がこの記事を通して伝えたいと感じているのはこっちの方です。
密猟・密輸の問題
コツメカワウソの生息地である東南アジア、主にタイ、マレーシア、インドネシアでは密猟が問題になっています。
そしてそのコツメカワウソの密輸先に日本が含まれるのです。
コツメカワウソの流通は不透明なためSNSでよく見かけるカワウソの背景が実は違法取引という可能性もあります。
もちろん、SNSにアップしている方々が違法取引をしているというわけではありませんが、投稿主のいくつか前の段階で違法なやり取りが行われている可能性は十分にあります。
こうした密猟・密輸が近年増加しており、カワウソの減少に繋がっています。
ワシントン条約
そこでこの問題を解決すべくワシントン条約が締約されました。
これによって取引の禁止、商業目的の輸入の禁止が実施されました。
例外的に飼育繁殖を行う施設からの輸入については可能とする規定があります。
このような合法的な手段で入手したことを証明し、環境省から登録証をもらうことで国内取引ができます。
しかしこの制度には抜け穴があります。
それによって密輸されたコツメカワウソに登録証がつけられることがあります。
そのため、完全にコツメカワウソの密猟・密輸の問題が解決されたとは言えません。
課題解決のために
これらの課題を解決するために私は2つのことができると感じています。
一つ目はwwfへの寄付です。
wwfはこの問題に対して積極的に活動を行なっています。
ワシントン条約による密輸禁止の新しい仕組みを提案したり、確認を厳しくするよう環境省に要望したりしています。
私が服の販売を始めた理由もこれに由来します。
大学で学んでいる経営学を使って服を販売し利益の8割を寄付に回し、少しでも問題解決のための足しになればと考えていますり
二つ目は意識を変えることです。
この問題の責任があるのは密輸業者だけではありません。
カワウソをペットとして、もてはやしてしまった私たちの責任でもあると思います。
カワウソを野生の動物としても考える必要があります。
最終的には社会全体の意識が変化することを願ってます。