すきな昔話ってありますか?
「すきな昔話ってありますか?」
そう言われて、すぐに思いつく人はいるのかな。子どもが本読みの宿題で教科書を読み始めたので、耳を傾けていた時に「あー、私が好きなのはこれだったな」と思い出したくらいだったから、普段から話の話題にしたり、意識をするということはないはずだ。
なぜ『わらしべちょうじゃ』が好きかというと、
悪者がおらず、皆にとってwinwinな話だから。最後はわらしべ一本が御殿になるんだもの!でもこのお話の神髄は、ただラッキーな男の話で済むのではなく、
「お告げを素直に聞く」「困っている人に自分のものを差し出せる」
という部分なのではないかと、改めて話を聞いて思った。
「素直」「謙虚」という、ちょっとこそばい2つの単語は、私のキーワードであり、モットーとするところである。過去見聞きした物語では、うまく立ち回れない登場人物は、大概重要な場面で素直になれず、決して謙虚ではない態度だったのであろう。中学2年生も避けてしまうようなこの2つは、私の中ではとても大切なものとなって残っている。
7歳の彼は、どんな思いで読んでいるのだろう。本読みの宿題は毎日ある。明日はどんな事に気づくことがでるのか、とっても楽しみだ。