見出し画像

呼吸について

メモ用にもすぐ見れるようにも、


呼吸を使って脳と体をコントロールする

人間は脳に支配されている生き物です。
臓器や筋肉の働き、姿勢や動作、五感、思考や感情、記憶、ホルモン分泌や血液循環、呼吸など、人間が生きるために必要な活動の ほぼすべては、脳によってコントロールされています。

人間の機能を変化させることは脳を変化させることともいえますね。

人間の脳が機能するために絶対に欠くことができないものは、ふたつの「栄養」です。

ひとつは
「物としての栄養」つまり酸素とブドウ糖 (ビタミンなどの微量栄養素は除く)。
そしてもうひとつは
「感覚としての栄養」すなわち、五感や様々な体験、感情的な出来事による脳への刺激です。 とくに酸素は、少しでもその供給が滞ると脳はただちにその機能を失い始め、大きな障害を残し たり、最悪の場合は死に至ります。

「呼吸」の最も大きな役割は、脳と体に酸素を供給することです。
呼吸機能が低下して脳に供給する酸素の量が減ると、脳は疲弊して様々な変化に対応できなくなります。
疲弊している脳は、体をうまく制御することもできなくなります。

思考や運動のパフォーマンスが上がらないだけではなく、筋肉の緊張を繊細に調整して、物理的な負荷や精神的なストレスに対応する。


実は筋肉や精神は緊張させるよりも、リラックスさせるほうが難しく、そのために脳は非常に高度な制御を行っているのですが、脳が酸素不足になって疲弊すると、心身は緊張を緩めることが できなくなります。
例えば筋肉が過度に緊張する、光や音などの刺激に対して過敏に反応する、感 情のコントロールができなくなるなどの症状が現れます。

さらに運動機能、免疫機能、消化機能も低下し、脳が疲弊すると人間の持つほぼすべての能力が 低下すると言っても差し支えないでしょう。

つまり、どんなに良い栄養を摂って、良い生活習慣を保ち、素晴らしいエクササイズや、筋肉トレーニングやストレッチなどを行ったとしても、呼吸が乱れ、その結果として脳機能が低下したままでは、体に好ましい変化が起こらない可能性が高いのです。


たとえば猫背に悩む人が姿勢改善を目的として運動やストレッチを行ったとしても、呼吸がうまくできていなければ体は過度に緊張したままで、運動やストレッチの効果は現れない可能性が高いでしょう。


ダイエットやボディーメイクにしても同様で、呼吸がうまくできなければ代謝機能は低下し、満足のいく結果は得られません。脳は正常であれば全身で消費する量の約20~35%の酸素とグルコー スを消費しますが、脳が疲労していればエネルギーの消費量(代謝)が下がり、太りやすくやせにくい状態が続くからです。

呼吸機能を改善すれば脳機能を高めることができるため、緊張とリラックスのバランスは改善され、姿勢や運動能力は改善し、前述の免疫機能や消化機能などほぼすべての能力を向上させることができるということです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?