北国では甘柿は植えても甘くならない

寒い地方では甘柿を植えても甘くならない。
それは、柿の渋みは6月下旬から7月下旬に掛けて急に抜けていくためであり、
その後は段々に抜けていく。
そして農水省の発表では、
甘柿の適地の年間平均気温は13℃。
我が家では、最初に甘柿の苗を植えましたが
当時飼ってた愛犬を柿の木に繋いでいたら、
なんとなぎ倒してしまいアウト、
次に植えた甘柿の木は大きく育ち、
待望の実も成りました。

「桃栗3年、柿8年」と言いますから、
苗で2年、我が裏庭で6年目だったのでしょう。
処が、甘柿の筈がサッパリ甘くなくがっかり、
仕方なく渋抜きして食べていました。

処が確か昭和58年頃、凄まじい猛暑の夏がありました。すると秋口になると一部の熟れた実を野鳥がついばんでいます。

もしやと思い囓ってみるとなんと甘柿でした。
暫くして葉が落ち始める10月になると、
お店で並んでいるような大きく
立派な甘柿になりました。

いや、殆どお店に並ぶ柿は焼酎で渋抜きをした、
淡泊で甘味も薄いものばかり、
いくら種なしでも我が家の柿の自然の甘さに比べたら「月とスッポン」です。

普通、東北地方の太平洋側は6月に奥羽山脈越しには                「ヤマセ」と言う寒風が吹く為に肌寒くなり、
果物の甘さが出ないのです。

其れと比べると、山形は米にしても果物にしても、
ヤマセがなく気温が安定しているために、
果物の宝庫と言われています。

サクランボ、二十世紀梨、リンゴ、尾花沢のスイカなど、                中東のとある大富豪が、                                   「山形県毎買い占めたい」と言ったのも頷けますね?

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