20200103図_ストーリー_つながり表紙

図&ストーリーでわかる会計 || 社長が決算書を読むための超基礎知識「貸借対照表と損益計算書のつながり」

 難解な決算書をシンプルに理解するための記事です。 決算書は様々な会計取引が統合されたものです。そのため、ひとつひとつの取引を理解しないといけません。 このシリーズでは、シンプルに少ない取引の動きだけをとりあげ、決算書の動きを理解できるようにしました。

①M君は脱サラをして事業をはじめようと考えています。
②1,000円を元手(資本金)として事業を始めました。
③商品を売って稼ぐために、仕入を200円しました(商品)。
④その後、めでたく商品が500円で売れました(売上高)。
そして、この取引により300円を稼ぐ(当期純利益)ことができました。

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①M君には夢があり、いつかサラリーマンをやめて何か事業をはじめたいと思っています。
今は、事業にお金入れていません。そのため、貸借対照表と損益計算書に動きはない状態です。

②その後、M君は夢を叶えるために事業を始めました。事業用に現金1,000円を用意して会社を設立しました。事業用に現金1,000円を入れたことにより、貸借対照表には現金1,000円と資本金1,000円が計上されました。ここで、損益計算書に動きはありません。

③会社の設立が終わり、いよいよ商売を開始します。商品を売るために現金で200円の仕入れをして、お店に並べました。貸借対照表では、現金が200円減って800円となり、仕入れをしたことにより商品が200円、あらたに計上されました。ここで、損益計算書に動きはありません。

④商品はなかなか売れませんでしたが、その後、商品200円が現金500円で売れました。貸借対照表では、商品200円がなくなり、売上げの現金500円が増えて1,300円になりました。損益計算書では、売上高500円と原価である商品200円が計上されました。この取引は200円の商品が500円で売れたため、儲けは300円です。この儲けである300円は売上高と商品の差額として当期純利益に計上されます。そして、この損益計算書の当期純利益は貸借対照表の利益剰余金に計上されます。


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