日記:20241205「魔界でいちばん人気のおもちゃ《魔法の骨》について」
明日から装丁(小説の表紙など)にとりくもうとおもう。視覚表現はまだまだ模索中なのでここでもう一段階深化させたい。これまで試行錯誤してきた表現をある程度は統合できたらいいんだけども。うまくいくかどうかはわからない。
それにクリスマスの準備もしないといけない。世界中の子供たちにプレゼントをとどけないといけない。一晩で。しかもぼくはほかのサンタクロースからひどいイジメをうけておりソリもトナカイもかしてもらえない。ぼくが今年かしてもらった乗りものはなんとアザラシである。どうみても乗りものではない。それでもやるしかない。サンタクロースとしてうまれた以上はその使命を全うするまでだ。
最近の子供はやたらとゲームをほしがる。ぼくはそんなものはあげない。ぼくが世界中の子供たちにくばるプレゼントはひとつしかない。それは《魔法の骨》だ。
《魔法の骨》とは魔界で大人気のおもちゃである。ゲームよりもおもしろい。ポケモンよりもマインクラフトよりもおもしろい。《魔法の骨》があるだけで一年中あそんでいられる。子供たちがあまりに《魔法の骨》に夢中になるので魔界ではたびたび社会問題になっている。
しかしオリジナルの《魔法の骨》をつくるのはなかなか大変だ。なぜってそれはぼくの肋骨だからだ。ぼくの体は特殊なので骨をとってもすぐにまたはえてくる。これが《魔法の骨》になる。庭に《魔法の骨》を植えてうまく育てれば《魔法の骨木》になり、これの枝を折れば《魔法の骨》のコピーは採取できる。ただしこれはあくまでコピーでありオリジナルの《魔法の骨》ではない。オリジナルの《魔法の骨》はぼくの肋骨からとりだすしかない。《魔法の骨》についてまだまだ語ることはあるが続きは後日にしよう。