紫色だった、の娘の手。
我が家では娘へのおこづかいは、お手伝い制になっています。
そろそろ言ってくるかな?というタイミングで、「しごとはありませんか?」(何故か敬語)と聞かれると‥、
きたな!(ニヤリ)という感じです。
お手伝いといっても、実は結構たよりにしてます。
「キッチンまわりの油汚れをキレイにして」
とお願いすると、
洗剤を用意しておけばキチンと、ピカピカにしてくれるのです。
あまり認めたくはないけれど、ズボラなわたしよりも上手なんじゃないか!?と、内心ちょっと思ったり‥。
(ちなみに、キッチンまわりの油汚れとりは一回200円)
その他にも、洗面台(100円)、お風呂そうじ(100円)、先日はトイレ掃除(トイレ二ヵ所で200円)もデビューしました。
(絶対嫌がるかと思ったのに、仕事だからでしょうか!?ふたつ返事で、トイレ掃除業務を請け負ってくれました!)
しかし、お庭の草むしりはどうしても苦手なようで、これは交渉決裂!一度も請け負ってもらった事はありません。
また、リビングの雑巾がけ、掃除機も出来映えがいまいちなことも‥。いちど、「どんな風に掃除したの?」と聞いてみたら、「ささっと。」と、何とも正直な答えがかえってきました。(笑)
(このときは減額!)
※
はじめは、洗濯ものを取り込む事をお願いすることからはじめた、お手伝いです。
同じお手伝いでも、洗濯物のように、毎日必ずやらないといけないものにはおこづかいは発生しません。(なんと娘から「いりません。」との意見が!)
共働きの我が家では、「家事は家族みんなで!」という風潮が出来つつあるので、おこづかいが発生しない家事ももちろんあるのです。
そういうものは、当番制です。
例えば犬のご飯、汚物掃除、洗濯物をとりこむ、布団は気付いたひとがとりこむ、など。
家族だからこその「あうんの呼吸」で、それぞれの役割を自主的にこなしている感じです。
わたしが感嘆しているのは、
【家族での役割分担】というものについに娘が参入してきたということ!
「こんなに小さな手が、本当に大きくなるのかな?」そう思ったのはもう、11年前。
生まれたての、まだ紫色だったあの娘の手は今では間違いなく、私たちを支えてくれています。
「しごとありませんか?」
そんな風におこづかいを自分の手で稼ぎはじめた娘の手。
さて、これから一体、彼女の手はどんな未来を掴むのでしょうか?
何を掴むにしても、自由です。
しかし、ふたつしかない、その両手には。
大切なものを抱きしめて欲しいと、
そう願っています。