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【ネタバレ】機動戦士Gundam GQuuuuuuX -Beginning- 観てきたよ感想

観てきた

機動戦士Gundam GQuuuuuuX
観てきたよ〜〜〜
観てきた、よ〜

狂。主に、共有ができないことによって。

 ガンダムとエヴァが大好きなので、楽しみにしていました。こんな目に合うなんて……。
 おかしくなりそう。マジで。何見せられたんですか?ガンダムおじさんの夢、いや自慰?「新しい、誰でも観れるガンダム」をこれベースで作るんですか?あっ。おかしくなります!宣言。
 先にちゃんと言っておくと、私は今、衝撃と興奮でハイになっています。困ってるとかキレてるとかじゃなく、いや意味わかんなくて期待と不安でキレ気味なところはあるが、とにかく喜んでいます!!!


以下大・ネタバレ

・感情

 私、ファーストガンダムが好きなんです。ターンエー放送した頃生まれていないような若輩者で、ここ数年で富野作品をゆっくり履修しているにわかですが、好きなんです。Zが一番好きです。アナザーガンダムには詳しくないけど、もっとたくさん観たいなって思います。

 劇場でデッッッカい声出そうになった。以下、観てる時の感情。

お……一年戦争のナレーションだ……やはり、宇宙世紀……!!えっ、これ……これ「ガンダム大地に立つ」!!?!?!?!?!?!?!シャア!!!?!?!?!?!?!?流石に宇宙世紀つっても数十年飛びますよね!???うわあ?!UC.0085?!Zより前!?!?!?すぐじゃん!!ぎゃああああ!!何これ何これ何これ何これ何これああああああ助けてえ!!!マチュ可愛い!!!ああああああああああ!!!!!!!!!!!
 終わった……95分なんて嘘だ。2時間半あっただろ!!嘘つくな。鶴巻、庵野、カラー、サンライズ、ジークアクス製作に関わった皆さん、ありがとう。
なあ、これ、信じていいんだな?なあ。おかしくなりそうだよ。助けてよ。

 助けてよ。私、シャア・アズナブルが好きなんですよ。令和7年に、こんな。これを、観せられて。イヒヒヒ!キー!ガンダム乗りの「赤い彗星」!!

・思考がまとまらない

 ガルマくんは生きてるんですか?(パンフレットの年表に名前は書いてるけど、除隊はされても死んではいない、のか?)盛大な国葬も、坊やだからさもなかったってことでいい?私的な理由とか書いてるし、図ったなシャア!ではあったんだろうか。気になります。ガルマ君、元気ですか?初見でコイツ好きだなーwと思ってたら次回予告で死が宣告された時はひっくり返ったモンです。

 あー。GQのシャリア・ブル、セクシーだったな。なんかめっちゃエロい男になっててひっくり返ったぜ。片目隠れアンニュイおじさん、セクシーオールバック巨大感情おじさん、二つの側面を持ってるし。かっこ良すぎ。ねえ。かなりやばい。
「赤い彗星の行方を追い続ける、戦争に置いて行かれた男」。この男が感情に突き動かされることで物語が展開していくの、何事。いいの、こんなの!?!?!嬉しいんですけど!!!性癖的には!!
もしシャリアが向こう側、原作軸のシャアの顛末までもを観測したのであれば、生死不明である以上正体を隠しての帰還を信じているんだろう。というか確信してないとあんな立ち回りできねえか。あーあ!!

 テム・レイが作った違法パーツ?あの人何してるんだろう。酸素欠乏症にならなかった彼は、連邦の1技術者のままだったのだろうか。あんな違法なブツ作っちゃう時点でなんか只事ではないんだろうけど。連邦側に属してる上であんなん作ってたら大変だもん。
 アムロ、出てくんのかな。ガンダムに乗らず、シャアに出会わず、戦場でニュータイプとして覚醒することなく生きているアムロ。あのハロもアムロ産だったらいいなあ!ジャンクいじりしてる陰気な青年(有能)、見てえ〜!そのまま早いうちにフラウに愛想尽かされてたら悲しいけど。

 つうかこの世界、ホワイトベースクルーがみんな出会ってないんだな。セイラさんは連邦軍に属してたみたいだけど(テケリーン「アルテイシア!?」も何なんだよ)。
 ミハルに出会わない生意気で捻くれたまんまのカイとか……ブライトと出会わないミライ。でもカムランさんと結婚したわけじゃないんだよな。どうしてるんだろう、ミライさん。だからきっとハサウェイもいないんだよな。はあ……。あー。
何!?宇宙世紀の一年戦争ジオン勝利イフってさあ!!!!!!!!!!!企画考えてる時おじさんたち楽しかっただろうなあ!!!!!!!!!!ああー!!!!!!!!!!その空気ビンに詰めて売ってくれや。なあ。

 GQ世界、「ガンダム」という存在を介して何かの力が働いてる気がする。これは妄想です。
 GQのニュータイプたちが見る「キラキラ」は、時空を超えて世界を繋いでいるようにも思えてくる。シャア曰く「時が見える」、マチュ曰く「なんかわかった」らしい。記憶が曖昧だけどシャリア・ブルも「向こう側を見たのですか」みたいなこと言ってなかったっけ。とにかく、「原作の世界線」を認識している可能性があるし。シャアの閃きも、つまりあの場で連邦のMSを破壊・鹵獲する決断、もその何かの力によってもたらされたようにすら思えてきた。
 キラキラ空間が本当に時空を超えて感情や情報が溶け合ったような場であれば、なんか、映画「メッセージ」のヘプタボットみたいな干渉が可能になっちゃうじゃん。その手の「力」とか、ないですか?と思っている。作り手の意思とかそういう話でなく、劇中世界の中で。シュウジはそれを感じてるのかなあ、とか妄想してしまった。
 なんかどことなく、シンエヴァを劇場で観たあの感覚を思い出します。勝手な妄想で

・マチュたちへの感想

 これから……Zみたいなことをするんだろうか?
 にしてもマチュの家庭環境は至って平凡、貧しくない(遠い塾に通わせてもらっているあたり、かなり裕福側かもしれない)幸せな生活とも言う。こんな恵まれた環境の中で刺激に飢えて退屈してしまっている。お母さんも優しいし。到底、モビルスーツ乗っていいような子ではない。でも乗っちゃったしキラキラに接触して“わかって”しまった。軍警に思いっきり攻撃しちゃったし、ジークアクス奪っちゃったし。
 不安。こんな無鉄砲にMS乗っちゃう子なのに、ちゃんと帰るべき場所があるんですよ。普通に考えたら「帰る場所がこれから無くなる」か「帰ることができなくなる」ですよ。
 マチュ、少年のような雰囲気と繊細な少女らしさが同居した上で「都会の女の子」にまとまっていてとても好き。決断と行動がめちゃめちゃおっかなくて怖くもある。ナチュラルにニュータイプの才覚バリバリだし。大胆さなのか、子供らしい視野の狭さなのか。まだわからないけど計り知れない物を感じる。

ニャアン、不憫でややポンの香りがする子で可愛い。パンフで改めてキャラ詳細読んだらこの子、幼少期に家族の安否もわからないまま単身イズマコロニーにやってきたんだ……。とんでもない苦労人じゃん、まだ17なのに、なんかこれだけで泣けるぜ。マチュの恵まれた環境との対比がすでに残酷だけど、きっといい仲間になってほしいな。感情を表に出さないようにしてるだけで別に超クールってわけじゃなさそう、かわいいなー…と思ってたが、この過去を聞くと切なくなる。

シュウジ、ちょっと年上なのかなと思ってたらマチュとニャアンと同い年なんだ。何者なんだろう…つか、なんでガンダム普通に持ってんの。個人で。メチャヤバのニュータイプっぽいけどグラフィティ描きまくってるだけだし。何!?わかんなすぎる。まさか直接シャアと関係あるわけない……と思っているが、これも裏切られるかもしれないんだよな。

 個人的にエグザベ少尉が好きなんで、たくさん登場してほしい。まあ、何となくガンダムらしい流れを考えると彼ろくな目に合わないんじゃないかって気がするけど……。「フラナガンのスクールを出てニュータイプとしての能力を期待されながらオメガサイコミュの機動には失敗」、ジークアクスも奪われてるし、一発逆転の成果を期待されて焦ったりしたら、碌な目に合いませんよ。好きだから生きてて欲しいのにこんなことばなり考えている。

・作画とか

 機動戦士ガンダムのパート、めっちゃ安彦ガンダムベースの線でビビった。寄せ切っているとはいえ最近らしい線にブラッシュアップされているおかげで、原作の雰囲気に次第に竹先生キャラデザがぬるっと紛れ込んでいく様はゾクゾクした。
 感情のとこにも書いたが、「宇宙世紀パラレルとはいえ、さすがに数十年は飛ぶでしょ」くらいに思っていたので、まさかずっと赤い彗星追いかけ高湿度美おじさんがメインで動くことになるなんて。
 あービックリした、さてマチュちゃんの話に切り替えますか……と思ってたら、チャンネルが変わらないまま混線していく。終始鳥肌が止まらなくて、上映後はなんか異常に体がほかほかしていた。叫ばないとおかしくなりそうだったのに、劇場にいたオタクを呼び止めて暴れるようなことはしなかった自制心を誉めてほしい。

 スタジオカラーとサンライズの超豪華劇場版アニメーションとしてひたすら幸せで気持ちの良い映像体験が続いていたんですけど、多分ファーストのオタクだったせいでびっくりしすぎて本来の旨みを感じきれていない。この衝撃体験も尊いものなんですが、もう一回観てこようかな!もっと感じたい、戦闘シーンの目まぐるしく展開しながらも気持ちの良い「見せ場」がバチバチ決まっていく快感を。

 今更だけどジークアクスって「G(ガンダム)・クアックス(クワックス)」であり、ジーク・アクスである感じ?uuuuuuのところに伏せられた何かが入るんじゃないかって考察もよく見かける。「クワトロ」とか。
 どうすんの…?竹キャラデザのノースリーブのシャア(自称別人)出てきたらさ。

 あと今さっきPlazma聴きました。聴きました。聴きました。マチュとニャアン、シュウジとの出会いからこれからとんでもねえ事が起きるぞという期待を感じさせる軽快で心地よいサウンド。の一方で、サビがあまりに、シャリア→シャア感情を思わせて目眩。狂いますけど……。「何光年と離れていても 踏み出した体が止まらない」!!!!アアー!!!!!!

・「ガンダムシリーズ最新作」としての期待

 多分世界には、話の中身は何も知らないけど「アムロいきまーす」は聞いたことある、絵は見たことある、と言う人々がたくさんいる。そんな人々の中にぼんやりとある「ガンダム」像そのものに、ジークアクスは今新たな物語を与える。「こういう正史があるんだ」とか何だとか言って、50年近く前のアニメを無理に観せる必要はない。一年戦争の大きな分岐を利用して「なんか知ってる知識」そのままに皆をガンダム世界へ導いていくのかもしれない。めっちゃアツくね!?知っている・知らないは次第に関係なくなり、私たちは知っている程/知らないままに物語に翻弄されていく。

 ファーストガンダムのどストレートな二次創作として風呂敷を広げ始めた以上、これから始まるのはガンダム以外の何物でもない。退路も逃げ場も絶っているように思う。私は正直なところその決まり切った覚悟に怖気付いていて、同時に興奮している。これをリアルタイムで観れる喜び、不安、緊張、どれもが嬉しい。劇場でこの体験をできたのが嬉しくて仕方ない!!!幸せだー!!!!!!!

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