日記#4『野菜ジュースと一軒家』

最近、野菜ジュースを買って飲んでる。あとセブンの牛乳寒天。一人暮らしのOLみたい。なんか知らないけど飲みたくなるものってあるよね。野菜ジュースは色々なものがあるけど、それぞれが個性があっていい。果物が入っているものや本格的なもの、それにスムージー。色んなの飲んでるけど、別にどれも僕にとっては並列だった。野菜ジュース専門家、なんてのがいたら面白いだろうな。野菜ジュースについて客観的に第三者のような意見を述べ、未来の野菜ジュースの展望について話す学者。もちろん博士号を持っている。テレビのくだらない健康番組にも出演するんだ。それで「イマ、野菜ジュースがすごい!」なんて宣うんだ。でもそういうのって憧れる。何かについてとことん、自分の気が済むまで追求するなんてこと、僕には出来ないだろうから。

僕にとって何が大切で、何がそこまでそうではないかという区別が曖昧だ。それは良いように言ってしまえば何もかもが大切で、悪いように言ってしまえば、何かもに無頓着ということになる。友達だって家族だって本だって夢だって大切だ。だけど一番かと言われればそうではない気がする。何か、もっと大切な何かがある気がする。僕はそれをまだ見つけきれていない。見つけようという努力をしていない。
「自分にとって何をモットーに生きていますか?」とか、「一番の思い出は?」とか、「生きるうえでの信念は?」とか、「あなたの宝物は?」とか。やめてほしい。自分について何かを探そうとする度、自分の人間性の浅さに落胆してしまう。僕はぺらっぺらの紙だ。同い年でも分厚い文芸書のような友人がいる中、僕だけ誓約書一枚だけなのだ。それは今までのツケが回ってきているのだと思う。自分というものを見失い続け、探そうともしなかった自分。その結果、こんな中途半端なボンクラ(それに加えプライドだけは人一倍ある)が出来てしまった。
まずはしっかりとした土台を作らなければ自分で決めた一軒家を建てることすらままならない。まず僕は、土台を固めなければならないみたいだ。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?